第46回 世界の帆船模型展 3/6

番号   船 名 製作者
No.21    古代ローマの架橋船  福田 正彦
No.22    ヴァイキングの船  青山 喜行
No.23    ウー・ボン・チュアン  関口 正巳
No.24    ゴールデン・ハインド  林 光春
No.25    オランダの捕鯨船  前田 芳穂
 番号    船 名  製作者
No.26    ソブリン・オブ・ザ・シーズ  古橋 實延
No.27    ラ・クローン  高山 實
No.28    デ・リーフデ  濱中 聖之進
No.29    ル・フェニックス  植木 信幸

No.30

   ル・フェニックス  藤原 義孝

 No.21 古代ローマの架橋船

     (BRIDGEWORK SHIPS OF ANCIENT ROME)

 

   製作者:福田 正彦    船 籍:古代ローマ    建 造:1世紀    縮 尺:1/75

   キット:自 作 《「古代ローマ軍の土木技術」のイラストより》

 

 「古代ローマ軍の土木技術」という本のイラストから制作したが、古来ローマ軍の募集要項から兵士の身長を170㎝とし、比例計算で船や構造物の図面を作成した。

 クレーンなどイラストの読み解きに時間が掛ったが、実際に作ってみると当時のローマ軍の技術が極めて高度であることが分かって大変興味を覚えた。約30体の人形を作るのに苦労したが、イラストにない架橋作業の進行を作っていくのは楽しみだった。

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


 No.22 ヴァイキング船 (VIKING SHIP)

 

   製作者:青山 喜行    船 籍:ノルウェー    建 造:9世紀    縮 尺:1/50 

   キット:アマティ      

 

 ヴァイキング船は、日本の平安時代に、北欧から北海を渡り、イギリス、フランス、ロシア等のヨーロッパ各地で略奪や交易を行った。シンプルな構造ながら外洋から河川まで帆走可能で、その構造、性能に興味を持ち製作しました。

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


 No.23 ウー・ポン・チュアン (江南鵜蓬船)

 

   製作者:関口 正巳    船 籍:中 国    建 造:10世紀~現代    縮 尺:1/20

   キット:独角獣模型     

 

 中国江南の街、紹興は街中を網の目のように運河が走り、その交通手段として鵜蓬船が使用され、1000年余りの歴史がある。鵜蓬船の船頭は、両足を用いて右舷の櫂を操作して船を前進させ、両手を使って左舷の櫂で舵操作をする。船体は小さく、大きいもので5~6人乗り程度である。

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


 No.24 ゴールデン・ハインド (GOLDEN HIND)

 

   製作者:林 光春    船 籍:イギリス    建 造:1577年    縮 尺:1/60

   キット:自 作         

 

 50年間に渡り作り続けて来ました。木の色、木目に拘り7種類の木を使用。真鍮で作った大砲、木の風合いを見て頂きたいです。

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


 No.25 オランダの捕鯨船 (BALENIERA OLANDESE)

 

   製作者:前田 芳穂    船 籍:オランダ    建 造:17世紀    縮 尺:1/60

   キット:セルガル    

 

 16世紀のオランダで使用されたフルート船。積載スペースとクルーの活動効率を最大限にし、海外での輸送を容易にするように設計された。1680年代一時的にオランダの優位が確立し、オランダの捕鯨会社はヨーロッパの鯨油市場を独占し、その利益はアジアの香辛料取引を上廻るまでになっていた。

 鯨油はこの頃主に灯火用、ヒゲが甲冑・コルセット、骨は装飾用に利用され、肉は利用されなかった。

    ※ベニア板の部分を、桜の木で作り直しました。

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


 No.26 ソブリン・オブ・ザ・シーズ

        (SOVEREIGN OF THE SEAS)

 

   製作者:古橋 實延    船 籍:イギリス    建 造:1637年    縮 尺:1/78

   キット:セルガル          

 

 チャールズⅠ世がイギリスの国威をかけて建造した超大型ガレオン船。全長70m、全高70m、備砲104門という超大型。装飾の全面的なデザインは、バン・ダイクの指導監督の下で行われた。装飾類はくまなく金箔が施され、光輝く船体は多くの海戦で「黄金の悪魔」と恐れられた。

 総建造費が当時の金額で65,000ポンド以上、この巨額な建造費がチャールズⅠ世の失脚につながった。

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


 No.27 ラ・クローン (LA COURONNE)

 

   製作者:高山 實    船 籍:フランス    建 造:1636年    縮 尺:1/245 

   キット:自 作 《キットの図面》           

 

 板材は1.5ミリ厚のシナベニアを使用。他の部材は手持ちの端材を使用しました。大砲は爪楊枝、デッドアイ、テークルはビーズ玉。ロープ類はミシン糸を使用しました。

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


 No.28 デ・リーフデ (DE LIEFDE)

 

   製作者:濱中 聖之進    船 籍:オランダ    建 造:1661年    縮 尺:―――

   キット:自 作 《VAN DE VELDEによるスケッチ画》  

 

 額装のスターンギャラリーはこれまでいくつか作りましたが、今回はスターンをカットモデルにして立体的に作ってみました。

 塗装は、船体に日本古来の黒漆(水性)を塗布し、装飾部分にはゴールド(Mr.COLOR)をドライブラシして仕上げました。ついでにレリーフ中央部の聖母子像のモチーフから発想を膨らませ「聖母マリア像」もオマケで作ってみました。

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


 No.29 ル・フェニックス (LE PHOENIX)

 

   製作者:植木 信幸    船 籍:フランス    建 造:1664年    縮 尺:1/200

   キット:自 作 《2023年スクラッチ基礎講習会 受講作品》     

 

 2023年スクラッチ基礎講習会を受講して製作した帆船です。それまで2隻のキット製作しか経験ない私がスクラッチ製作を完成できるか心配でしたが、講師による作りやすさに配慮された設計図面と講習に支えられ、何とか1年かけて完成にこぎつけることができました。

 1/200と小さな帆船固有の難しさや材料調達の自由度、工夫等キット製作とは異なる面白さを体験しつつ、同じ受講者の皆さんの進捗状況も刺激となりあっという間の1年間でした。個人的にはリギングに苦労し、かなりの精力を注いだ点が今を思えばよい思い出でした。

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


 No.30 ル・フェニックス (LE PHOENIX)

 

   製作者:藤原 義孝    船 籍:フランス    建 造:1664年    縮 尺:1/200

   キット:自 作 《2023スクラッチ基礎講習会 受講作品》

 

 スクラッチ基礎講習会の製作課題モデルです。縮尺1/200の小型模型をスクラッチ製作でチャレンジ。色々な製作方法を学び、毎回充実した製作を楽しむことができました。

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。