番号 | 船 名 | 製作者 | |
No.11 | 出展中止 | ||
No.12 | ヴィクトリー | 梅川 真弥 | |
No.13 | ヴィクトリー | 小池 誠彦 | |
No.14 | エセックス | 青山 喜行 | |
No.15 | チャールズ・W・ モーガン | 西 重道 |
番号 | 船 名 | 製作者 | |
No.16 | 横須賀丸 | 竹本 喜道 | |
No.17 | 横須賀丸 | 竹本 喜道 | |
No.18 | ミシシッピー | 高山 實 | |
No.19 | ウィリアム・レックス | 濱中 聖之進 | |
No.20 | ル・フルーロン | 廣野 常也 |
No.11 出品中止
No.12 ヴィクトリー (VICTORY)
製作者:梅川 真弥 船 籍:イギリス 建 造:1765年 縮 尺:1/98
キット:コーレル
ヴィクトリーはネルソン提督の旗艦であり、1805年トラファルガー海戦でイギリス艦隊がフランス・スペインの連合艦隊を破った時の有名な旗艦です。1759年に建造が始まり、1765年に推進しましたが、その後トラファルガー海戦までには病院船に改修されたりし、数回の改修が行われました。1800年に再建造が始まりヴィクトリーの特徴的な船体色、黒と黄の横縞「ネルソンチェッカー」が初めて施されました。
1920年にトラファルガーの海戦当時の姿に復元するという決定が行われましたが、修復作業は長引き「2005年のトラファルガー戦勝200年式典」までかかりました。現在はポーツマスの英国国立海軍博物館で展示されています。
8年程前ポーツマスで見てきましたが、何時かは模型を作って見たいと思っていました。たまたま友人からキットをいただき、何とかここまでこぎつけることができました。
No.13 ヴィクトリー (VICTORY)
製作者:小池 誠彦 船 籍:イギリス 建 造:1765年 縮 尺:1/80
キット:自 作
30年以上前から製作していたもので、途中何度もブランクがありましたが、今回の展覧会を機に何とか完成させることができました。リギングが思いのほか大変でした。ロープの太さ、右巻き、左巻き、サービングやウオーミングの有無など30種類以上もの異なるロープを作製する必要があり、そのための電動ロープ製造マシンも自作したので併せて御紹介いたします。
セルガル社の船体をベースにして三層甲板まで入れ自作しました。
No.14 エセックス (ESSEX)
製作者:青山 喜行 船 籍:アメリカ 建 造:1810年頃 縮 尺:1/60
キット:アークレー
メルヴィル作の「白鯨」のモデルとなった捕鯨船エセックスです。捕鯨が盛んだった1820年にマッコウクジラとの壮絶な戦いの後に沈没したが、21人の乗組員の内8人が生き残った。
帆船で鯨を探し追いかけ、次にボートを降ろして漕いで鯨を仕留めるといった捕鯨の勇敢さ、大変さを想像しながら作りました。
(CHARLES W. MORGAN)
製作者:西 重道 船 籍:アメリカ 建 造:1841年 縮 尺:1/64
キット:モデルシップウエイ
C.W.モーガンは1841年、バーク型捕鯨船として米国で建造されました。当時は照明用油として需要があった鯨油を採るために、捕鯨が盛んに行われていました。やがて安価な石油が使われるようになり、米国の捕鯨は衰退し、C.W.モーガンは1921年にその使命を終えました。
今回出品したC.W.モーガンは私が横浜帆船模型同好会に入会する前に製作した作品で、当時は模型製作の知識も殆どなく、自己流で作ったため、マスト、ヤードのアライアンス、リギング等も不出来だったので、これらの部分を修正して、支柱、台座、銘板を新たに製作しました。
No.16 横須賀丸
製作者:竹本 喜道 船 籍:日 本 建 造:慶応2年(1866年) 縮 尺:1/50
キット:自 作
徳川幕府が横須賀造船所を建設するための用船として建造した日本最初のエンジン付き帆船である。初代の横須賀造船所長を務めたフランス人造船技師フランソア・ヴェルニーの設計により、現在のJR石川町駅あたりに存在した横浜製鉄所で造られた。
25馬力船と呼ばれて、開港した横浜から工事現場の横須賀まで資材や人員を運搬するタグボートとして働いた。後には江戸、横浜、横須賀への旅客船としても働くことになり、横須賀丸と命名された。
この模型はプレハブ式に設計されており船殻部とマスト、セール、リギング部を簡単に分解できる構造になっている。
※参考資料:横須賀海軍船廠史
No.17 横須賀丸
製作者:竹本 喜道 船 籍:日 本 建 造:慶応2年(1866年) 縮 尺:1/100
キット:自 作
「No.16 横須賀丸」と同じ。ただしこの模型はプレハブ式設計になっていない。
※参考資料:横須賀海軍船廠史
製作者:高山 實 船 籍:アメリカ 建 造:1970年代 縮 尺:1/80
キット:アルテサニア
車のない時代に移動手段として河川が使われ、やがて娯楽としての遊覧船が登場した一隻がミシシッピー号です。
過去に作ったことがない系統の船を作ろうと考え、この船にしました。ガレオン船と違いストリップをコテで曲げる作業もなく意外と短時間で製作できると考えていましたが、結果 7ヵ月もかかってしまいました。製作手順の説明文が一切なく写真だけが掲載されたものでした。
No.19 ウィリアム・レックス (WILLIAM REX)
製作者:濱中 聖之進 船 籍:オランダ 建 造:1698年 縮 尺:1/200
キット:自 作
Rijksmuseum, Amsterdamに展示されているオランダの74門艦。大型模型として保存、展示されていますが、建造には至らなかったようです。
ミニチュア構造模型の製作はこれで7隻目ですが、今回は下層デッキまで見えるように「グレーティングをすべて割愛」するとともに、「デッキ構造も簡略化」してみました。船体フレームにはMDF材を使用。フットロープにはカテナリーを付けようと銅線ワイヤを初めて使いました。なお、製作時間は518時間(117日)
No.20 ル・フルーロン (LE FLEURON)
製作者:廣野 常也 船 籍:フランス 建 造:1729年 縮 尺:1/72
キット:自 作
この模型はフランスのOLLIVIER親子が設計した図面を基に、船体構造が分かるよう構造模型として作っています。多くのフランス帆船の船体の骨格となるフレームは、U字をした2つのシングルフレームを合わせて1つにしたダブルフレーム構造となっており、船体の強度を向上させています。
この模型も実船と同じように1つのシングルフレームを作るのに約10個の材木を組み合わせて作っていますが、模型を見たときにこの材木の合わせ目が1つの滑らかな曲線で繋がって見えるよう、パソコンでフレーム用図面を作りました。
※参考資料:BLAISE OLLIVIER氏の図面