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No.21 ロイヤル・ウィリアム
(ROYAL WILLIAM)
製作者:濱中 聖之進 船 籍:イギリス 建 造:1719年 縮 尺:1/172
キット:自 作
従来の構造模型製作手法とは全く異なる効率的な製作法を紹介した洋書と出会ったのを機に、構造模型未経験者の自分にも作れるのかどうか検証も兼ねて製作してみました。結果的にはフレームやデッキの構造部分は、特殊な電動工具類も使わずわずか2か月で完成させることができました。
英国艦を手掛けたのは今回初めてだったので、英国ならではのデザインも数多く学ぶことができ大収穫でした。今回は不備な点も多いので、いずれリベンジするつもりです。なお、艤装を含む全製作期間は6か月。製作過程は当会HPで逐一紹介しているので、ご興味のある方は是非ともご覧ください。
No.22 ユトレヒト
(STATENJACHT UTRECHT)
製作者:西谷 眞宏 船 籍:オランダ 建 造:1746年 縮 尺:1/64
キット:自 作
Statenjachtとは公用船の意味です。オランダ独立の中心都市Utrecht(ユトレヒト)で1713年のスペイン継承戦争と北アメリカ大陸のアン王女戦争の講和条約がイギリス優位で締結しました。その都市名を冠した船で豪華な装飾と小口径の砲装を有し、VIP送迎や哨戒、連絡の任務に就きました。
1996年にユトレヒトのVeilinghaven Yardでレプリカの検討が開始され、2003年5月に完成しました。装飾彫刻が多いので、自分には無理を承知での挑戦なので、完成まで多難が予想されます。
N.o23 ベローナ (BELLONA)
製作者:古川 真一 船 籍:イギリス 建 造:1760年 縮 尺:1/96
キット:自 作
4回目の出展で、製作開始から5年が経っていますが、1月末に65歳の定年退職を迎えて毎日製作できるようになったので、今までの3倍製作が進んでいます。
フィギュアヘッド部などの彫刻部を除いて基本的な船体ができました。3年前の船体構造製作時のずれが、スターン部の窓枠のずれを生じているなど、修正できない部分で不満なところが多く、 1/96を選んだため、窓の桟など1㎜以下になり、レーザーカッターで製作した部分がいくつかあります。
レーザーカッターも船体に合わせてデータを作る必要があるので、データ作成に時間がかかり、作って取り付けてみて最終データを修正していくなど手間がかかりました。今後、彫刻を製作する予定で、来年には完成品を出展したいと思っています。
No.24 パンドラ (PANDORA)
製作者:薬師 正徳 船 籍:イギリス 建 造:1779年 縮 尺:1/64
キット:自 作
構造模型は、かねてより一度は取り組んでみたいと思っていながらハードルが高く躊躇していました。今回、飯沢さん、馬場さんの図面をもとに先輩諸氏の教えを受けながら着手し、2年半が経過して、やっともう一頑張りといったところまできました。思うようには進まないがゆっくり楽しみながら製作したいです。
パンドラはイングランドで建造され、軍艦「バウンティ」の反乱を制圧するため南太平洋に派遣され「バウンティ」を取り戻し、拘束した乗組員は「パンドラ」の船尾甲板に作られた檻に収容されました。その檻を「パンドラの箱」と彼らは呼びました。
No.25 パンドラ (PANDORA)
製作者:馬場 裕 船 籍:イギリス 建 造:1779年 縮 尺:1/64
キット:自 作
1779年建造のイギリス海軍の24門フリゲート艦です。 映画「バウンティ号の反乱」で有名な同船を奪還後、グレートバリアリーフで座礁沈没しました。
この一年でヘッドレール、スターンギャラリー窓枠、ランタン取り付けが成果です。変形八角形ランタンは殆ど試作品作り及びやり直しに時間を費やしました。フィギュアヘッド製作を最終目標としています。
No.26 74門艦 (THE 74 GUN SHIP)
製作者:廣野 常也 船 籍:フランス 建 年:1780年 縮 尺:1/72
キット:自 作
海戦時の機能を追求した74門艦は、外観は洗練されたスマートな形状になり、多くの大砲を搭載する3層のガンデッキを有しています。そのためデッキビームの位置などは、マストの様なキールからその上のデッキを貫通する部品もあり、常に先を考えて製作するという先読みの苦労が絶えませんでした。
今回はクォータデッキと、スターンギャラリー周辺の完成を目指し取り組みましたが、船体最後部のフランス艦特有の大きく優雅なカーブを持ったレールと、その周囲の細かな部品の製作に多くの時間を費やしてしまいました。
No.27 ボトルシップ (複数)
製作者:高山 實 船 籍:― 建 造:― 縮 尺:―
キット:自 作
No.28 王室の艀
製作者:藤原 義孝 船 籍:イギリス 建 造:1700年頃 縮 尺:1/24
キット:マンチュア
Royal Barge(王室の艀)は君主の行列や、水域の輸送に使用した儀式用の艀です。テームズ川は、君主が州の公式行事や、居住と宮廷間の移動にも艀が使え、快適な移動を提供しました。
アン王女によって使用されていたこの艀は、エレガントなスタイルで他の艀より、シンプルにも拘わらず華やかな彫刻やパネルで装飾されていました。
Shallop(※)と知られているこのタイプの艀は、儀式の他、通常は投錨地やテームズ川沿いで、川に出入りする船の通行料金の徴収に使用されていました。
【※オールオープンの艀、オールまたは帆、或いはその両方を装備、主に浅海で使用。】
No.29 ロイヤル・キャロライン
(ROYAL CAROLINE)
製作者:碇 哲二 船 籍:イギリス 建 造:1749年 縮 尺:1/47
キット:マンチュア
装飾に富み、目を惹くきれいな船体が気に入り、また、それを上手に製作することにチャレンジしたく、この船を選択しました。製作指示図と指示書だけでは分らないところが多々あり、先輩方の作品の写真、実技講習会での指導、アドバイスなどでなんとか形にすることが出来ました。
多くの先輩諸子はアナトミー等を参照しオリジナルに近づける、また、より美しく仕上げる努力をされてきている船です。それだけ製作者を魅了するキットであり、再チャレンジしてみたい船です。
No.30 ロイヤル・キャロライン
(ROYAL CAROLINE)
製作者:伊藤 嘉彦 船 籍:イギリス 建 造:1749年 縮 尺:1/47
キット:マンチュア
先輩たちが作られた船の美しさに魅せられて、初心者には無謀かと思いましたがチャレンジしました。出展は、チャールズ・ヨットについで2隻目です。仕事の合間に時間を見つけてアナトミー本と32回展で特集されたロイヤル・キャロラインの画像を参考に、実技講習会での講師の方々のアドバイスをもとに製作しているものです。
特にレリーフの連続性を確保したく、砲門や窓の配置をキット図面とは変更してあります。また、スターン面に曲率をつけてみました。