第41回 世界の帆船模型展 1/6

 
 番号    船 名  製作者  番号    船 名  製作者
No.  1   サンチャゴ 村石 忠一 No.  6   サン・ファン・バウチスタ 佐々木 紀典
No.  2   ゴールデン・ハインド 馬場 裕 No.  7   ソヴィリン・オブ・ザ・シーズ 鈴木 克昌
No.  3   ゴールデン・ハインド 岡本 亮一 No.  8   メイフラワー 岡本 亮一
No.  4   ゴールデン・ハインド 林 光春 No.  9   アポストル・フェリペ 小野 次郎
No.  5   リベンジ 石渡 明敏 No.10   ヴァーサ 梅川 真弥

  No.1  サンチャゴ (SANCYAGO)

 

   製作者:村石 忠一    船 籍:スペイン    建 造:1540年    縮 尺:1/75

   キット:自 作

 

 ガレオン船は、大砲を主にした戦いに作られた船です。スペインがカルロスⅠ世の時代、新大陸、ネーデルランド、オーストリアにまたがる広大な領域を支配した頃に現れたようです。オスマンとの戦い、レパント開戦(1571年)で使われています。

  この船のスターンギャラリーには、オスマンとの戦いが彫刻されています。図面はルシーですが理解できない点は自分なりに直しています。

 

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  No.2 ゴールデン・ハインド (GOLDEN HIND) 

 

   製作者:馬場  裕    船 籍:イギリス    建 造:1577年    縮 尺:1/60

   キット:グンゼ

 

 30年位前に作った、グンゼ産業製のゴールデン・ハインドの船体だけ残し、ドイツ語本「Historische Schiffsmodelle」の1588年イギリス・ガレオン船のイラスト図面を参考に再生しました。 帆は薄いシルク生地を短冊形に切り、1㎜幅ののりしろで繋げてあります。

  ガレオン船の船体は派手な塗装の部分がありますが、緑と白色はこの当時のチューダー王朝家のシンボルカラーでマストの旗はバラを表しています。

 

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  No.3  ゴールデン・ハインド (GOLDEN HIND)

 

   製作者:岡本 亮一    船 籍:イギリス    建 年:1577年    縮 尺:1/53

   キット:自 作 

 

 今年のテーマはガレオン船。ゴールデン・ハインドの図面が有ったので急遽全て手作りでスタートしました。だが材料不足と装飾品が無く、また、古く見せようとしたが出来映えは不満足でした。

 

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  No.4  ゴールデン・ハインド (GOLDEN HIND)

 

   製作者:林 光春    船 籍:イギリス    建 造:1577年    縮 尺:1/40

   キット:自 作

 

 40年前、横浜港でゴールデン・ハインド号(レプリカ)を見ました。TVのキャプテン・ドレークを観ていたので感動しました。 

 2年前イギリスに行きテームズ川に浮かぶゴールデ・ハインドを再度直接見て帰国後に見様見真似で製作しました。10月本会に入会して、会員の方のアドバイスを受けながらようやく完成させました。

 

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  No.5  リベンジ (REVENGE)

 

   製作者:石渡 明敏    船 籍:イギリス    建 造:1577年    縮 尺:1/64

   キット:ヴィクトリーモデルズ

 

 この艦は艦隊内で最高の戦艦とみなされ、1588年にSir Francis Drakeの旗艦となりました。外板は一部上貼り以外はレーザーカット、エッチング、紙に印刷されたカラー模様で組み立ています。リギングは他の資料も参考に、ガレオン船のリギングを表現しました。 

 セールを省略しましたので、セール操作のロープも省略しました。スタンディングリギングは強く張り、ランニングリギング゙は柔らかく張りました。

 

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  No.6  サン・ファン・バウティスタ

        (SAN JUAN BAUTISTA)

 

   製作者:佐々木 紀典    船 籍:日本    建 造:1613年    縮 尺:1/80

   キット:ウッディジョー

 

 徳川幕府が開かれて10年後の1613年(慶長18年)に、仙台藩主伊達政宗は貿易交渉を求めて、スペイン国王とローマ教皇のもとに慶長使節を派遣しました。その時に船大工によって作られ、支倉常長らの使節団を乗せて、月浦(石巻市)からメキシコまで太平洋を往復した日本製のガレオン船です。  

 その280年後の1993年(平成5年)に石巻で復元船が建造されました。しかし、東日本大震災の津波と翌月の暴風によりメインマストとフォアマストが折損、修復しましたが全体の老朽化が激しく立入が禁止され、2020年以降に残念ながら解体されるとのことです。

 

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  No.7  ソブリン・オブ・ザ・シーズ

        (SOVEREIGN OF THE SEAS)

 

   製作者:鈴木 克昌    船 籍:イギリス    建 造:1637年    縮 尺:1/78

   キット:セルガル

 

 1637年イギリス王チャールズⅠ世の命によって巨費を投じて建造された竜骨長127フィート、全長215フィート、高さ75フィートの船体に800人の乗組員と104門の大砲で武装した、当時としては最も豪華に装飾された世界最大の船です。  

 船体を覆う装飾は金箔が貼られて黄金色に輝き、オランダに「黄金の悪魔」と恐れられ、ヨーロッパの海に君臨しましたが、1696年コックが消し忘れたキャンドルによる失火で60年の生涯を終えました。

 

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  No.8  メイフラワー (MAYFLOWER)

 

   製作者:岡本 亮一    船 籍:イギリス    建 造:1615年     縮 尺:1/60

   キット:アマティ

 

 1620年英国から信仰の自由を求めた清教徒(ピルグリム・ファーザーズ)は、リチャード・キャプテンと102人の男女、子供を乗せたメイフラワー号は9月9日プリマス港を出港。しかし途中、台風や天候不良の為プロバインス港に停泊できたのは11月で67日目のことでした。 

 清教徒はメイフラワー憲法を作成した、新天地とアメリカで最初の自治独立です。12月15日プリマス港に投錨上陸、永住することになりますが、乗員は病に悩まされ疲れきり半数は死んだと言われています。

 

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  No.9  アポストル・フェリペ

                  (APOSTOL FELIPE)

 

   製作者:小野 次郎    船 籍:スペイン    建 造:1626年    縮 尺:1/60

   キット:オックレ

 

 アポストル・フェリペは17世紀前半(1620年頃)にスペイン国王フィリップⅣ世によって建造されたスパニッシュ・ガレオンです。「ラ・プラタのガレオン」に属し、スペインとアメリカを結ぶ航路で金・銀・宝石を始めとする貨物輸送に従事していました。  

 スパニッシュ・ガレオンはスペイン帝国の海上覇権の典型となった帆船であり、最もロマンティックな船型の一つと言われています。

 

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  No.10  ヴァーサ (VASA)

 

   製作者:梅川 真弥    船 籍:スウェーデン    建 造:1628年    縮 尺:1/75

   キット:コーレル

 

 ヴァーサは64門の大砲を装備し、高さ52m、長さ69m、重量1200トン、数百を超える豪華な彫刻が施された、スウェーデン海軍随一の重要な軍艦になるはずでした。しかし、もともと砲甲板は一層の予定でしたが、建造途中で二層に増やされるなど無理な構造で、更に重武装だった為、極端な重量艦になってしまいました。1628年8月10日、処女航海に出ましたが、わずか1300m程帆走した時点で横風を受け横転沈没してしまいました。 

 1961年9月に引き上げ作業が完了し、現在はスウェーデンのヴァーサ博物館に保存されています。

 

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