第40回 世界の帆船模型展 9/9

 番号    船 名  製作者  番号    船 名  製作者
No.82   黒船来航 棚山 桂子 No.87   大西洋上の帆船 福田 正彦
No.83   ペリー久里浜に上陸 棚山 桂子 No.88   帰港 福田 正彦
No.84   静かな日曜日の朝 戸田インゲボルグ No.89   ファルマスのカニ漁師 福田 正彦
No.85   フリゲート艦の帰還 神蔵 義光 No.G1   カティ・サーク 安藤 雅浩
No.86   ドックヤード・モデル 神蔵 義光 No.G2   41ft ヨット 滝沢 英太郎

  No.82   黒船来航 

 

    製作者:棚山 桂子    船 籍:日 本    建 造:1853年    縮 尺:ー

    キット:自 作(デコパージュ)

 

 1853年7月8日、4隻の黒船が横須賀・浦賀に来航。突然現れた大きな黒船は、およそ2世紀に亘って鎖国を続けていた日本人を驚かせた。(久里浜ペリー記念館より)翌1854年、横浜にて日米和親条約締結。

 当時の様子のジオラマを撮影して、プリント・拡大してデコパージュ風に作製。船名(向かって左より)①ミシシッピー号、②旗艦・サスケハナ号 ③プリマス号 ④サラトガ号  

 今年の展示会のジオラマ「ペリー黒船艦隊と横浜村」にちなんで、「横須賀へ来航」の図を出展しました。

 

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  No.83   ペリー久里浜に上陸 

 

    製作者:棚山 桂子    船 籍:日 本    建 造:1853年    縮 尺:ー

    キット:自 作(デコパージュ)

 

 江戸幕府はアメリカ大統領フィルモアの親書を受け取るため横須賀 久里浜にペリーを迎える応接所を建てる。浦賀奉行戸田伊豆守氏栄(うじよし)と井戸石見守(いわみのかみ)弘道を応接役として、ペリーから親書を受け取る。この出来事を契機として、日本は開国への道を歩み始めた。(久里浜ペリー記念館より)  

 5~6枚の絵から、絵の各パーツを切り抜き、額の厚さ4cmの中で整列、行列の様子等人物の位置関係が自然に見える様、各パーツの紙の丸みのもたせ方や高さの調整等々いつもながら試行錯誤。

 

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  No.84   静かな日曜日の朝

 

    製作者:戸田 インゲボルグ     船 籍:ー     建 造:ー     縮 尺:ー

    キット:自 作(モザイク画)

 

 ハンブルグのエルベ川をイメージしながら作ってみた。横159個縦199個で、合計31641個のパーツを猫に邪魔されないように使って完成した。フレームはどうしようか、悩んだ末にレンガ調の壁にした。レンガはトールペイントの技法で簡単にできたから、思ったより早く完成できた。

 

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  No.85   フリゲート艦の帰還 

 

    製作者:神蔵 義光    船 籍:オランダ    建 造:17世紀    縮 尺:―

    キット:自 作(油彩画)

 

 戦列艦より火力は劣るが、その速力と操縦性能の良さを生かし、通報、索敵、商船護衛、通商破壊、要人送迎等の任務に活躍した帆船時代のフリゲート艦。絵は17世紀中頃、オランダのフリゲート艦がその任務を終えホームポートへ帰還、縮帆をしながら減速、錨泊地に近づいて行くといった情景設定で描いている。

 

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  No.86   ドッグヤード・モデル 

 

    製作者:神蔵 義光    船 籍:フランス    建 造:18世紀    縮 尺:―

    キット:自 作(油彩画)

 

 ルイ15世時代、フランス某海軍造船所構内本館の一室、造船技師長(マスターシップライト)が、来訪した関係要人達に、新設計の74門艦の構造、性能や建造費について模型や図面を使ってプレゼンテーションを行っているといった設定の想像画。 

 画中の人物は向かって左から造船現場に精通した船大工の親方、書記官、肖像画は仏海軍の再建に尽力した前王ルイ14世の蔵相コベール、現職の艦長、造船技師長をおいて海軍本部の高官、右端の女性は左の高官並びに王家に近い人物とされるが詳細不明。

 

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  No.87   大西洋上の帆船 

 

    製作者:福田 正彦     船 籍:ー     建 造:ー     縮 尺:ー

    キット:自 作(ペン画)

 

 19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したPatrick von Kalckreuthの油彩をペン画にしたもの。

 

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  No.88   帰 港 

 

    製作者:福田 正彦     船 籍:ー     建 造:ー     縮 尺:ー 

    キット:自 作(ペン画)

 

 2013年8月、スター・フライヤーでバルト海クルーズをした時にバーネニュンデ沖で撮った写真をペン画にしたもの。夕景の光と黒雲の表現に苦労した。

 

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  No.89   ファルマスのカニ漁師 

 

    製作者:福田 正彦     船 籍:ー     建 造:ー     縮 尺:ー 

    キット:自 作(ペン画)

 

 19世紀の画家Charles Napier Hemyの油彩をペン画にしたもの。静水逆光の画面でいかに海面を光らせるかに苦労した。漁師が正面を向いているのは、もう船が着岸する直前であることを示している。

 

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  No.G1  カティ・サーク (CUTTY SARK) 

                                         ザ・ロープ友情出品

 

    製作者:安藤 雅浩    船 籍:イギリス    建 造:1869年    縮 尺:1/78

    キット:マンチュア

 

 明治2年(1869年)、英国と中国間の茶貿易の為に建造されたティー・クリッパー(Tea Clipper)。建造時は既に鉄製蒸気船の時代になっていたが、帆船は燃料、蒸気機関等のスペースが不要なので、積み荷量が多く船足も速かった。さらに、鉄は茶を劣化させるとの迷信から外板、甲板は木材が使われたが、キール、フレーム、ビーム等の骨材は鉄製であった。

 同船建造年にスエズ運河が開通したが帆船は通行が出来なくて喜望峰回りの茶貿易は9年で終わった。 

 この模型は片道約3ヵ月の航海で、船員の生活環境が分かる様に居住区などの艤装再現に努めた。

 

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  No.G2  41ft ヨット   マイ・シップ・クラブ友情出品

 

    製作者:滝沢 英太郎    船 籍:日 本    建 造:1980年代    縮 尺:1/72

    キット:自 作

 

 「オーシャン・サラブレッズ」という、ヨットレースの写真集に出てくる様々なヨットの美しさに魅せられた事が、このジオラマを作る切っ掛けになった。線図は、「ランチャー41」のものを参考にした。 

 船体はポリエステル、水面はエポキシ、帆はエンビ、マストはABS、塗料はウレタン、フィギュアはスチロールと、様々な樹脂の特性に挑戦しながら作ったが、楽しい経験だった。

 

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