番号 | 船 名 | 製作者 | 番号 | 船 名 | 製作者 | ||
No.11 | 咸臨丸 | 田中 敏雄 | No.16 | ナイアド | 岡崎 潔 | ||
No.12 | 土佐和船 | 関口 正巳 | No.17 | エレファント | 鈴木 克昌 | ||
No.13 | 装飾時計 | 肥田 純 | No.18 | エレファント | 荒木 東生 | ||
No.14 | 八丁櫓 | 安田 光 | No.19 | 74門艦 | 廣野 常也 | ||
No.15 | ビーグル | 西谷 眞宏 | No.20 | パンドラ | 冨井 浩 |
No.11 咸臨丸
製作者:田中 敏雄 船 籍:日 本 建 造:1857年 縮 尺:1/50
キット:イマイ
咸臨丸は、木造船で約100馬力の蒸気機関を搭載したスクリュー推進式の機帆併用船で、バーク・リゴ・コルベット型の船である。帆走時は、2枚翼式スクリューを水線上に引きあげる機構を備えていた。
船の科学館発行の図面を参考にキットを改造した。甲板材のジョグリング、船底銅板貼り、マストヤード等講習会教材に使用した。急ぎ作った雑な所があるので作り直しや修正をして完成させたい。
No.12 土佐和船
製作者:関口 正巳 船 籍:日 本 建 造:~現 代 縮 尺:1/10
キット:サーマル工房
湾内から沿岸部までの漁ができるように対波性を重視した和船( 20尺チヌ釣り船)で、右手に釣り竿を持ち、左手で櫓を操作しながら黒鯛(チヌ)を釣り上げるハイカラ釣りという伝統的漁法が用いられている。
模型は地元高知産の杉材が使用され、レーザーカット加工されたキットで、カット面の黒い焼け焦げ部分をサンディングするだけで容易に組み立てられる。組立説明書では組み立てに瞬間接着剤を推奨しているが、感想としては木工ボンドの使用をお奨めする。製作時間:約5週間。
No.13 装飾時計
製作者:肥田 純 船 籍:ー 建 造:ー 縮 尺:ー
キット:自 作
照明付き
No.14 八丁櫓
製作者:安田 光 船 籍:日 本 建 造:1600年頃 縮 尺:1/24
キット:ウッディジョー
家康は晩年駿府に移り、焼津浜から久能海岸まで軍船で渡り、鷹狩りをしていた。そこで村の漁師が所有する24隻の漁船を護衛にしたが、多くの櫓で漕ぐ軍船には櫓が少ない漁船は追いつけず、警護を果たせなかった。
その時、一人の漁師が家康に「これより船を早く進めるには、禁止されている八丁櫓(八本の櫓を持った船)」と直訴し、家康は全国でこの地に限り八丁櫓の使用を認めたとのエピソードがある。
No.15 ビーグル (BEAGLE)
製作者:西谷 眞宏 船 籍:イギリス 建 造:1820年 縮 尺:1/72
キット:自 作
チャールズ・ダーウィンが乗り込んだ第3次探検航海(1831.12.27~1836.10.28)のため1831年6月に行った改造型。また、ミズン・マストが追加されてバーク・リグとなった。乾舷を高くして波の打ち込み防止や、操舵が船内になるなどの大規模改良型になった。
今回の出品は構造模型に帆を装備した。搭載されるボート類や測量装置、武装等は省略した。船体製作材料は、ボックス・ウッド、ヨーロッパ・梨、甲板はポプラを使用、マストは市販のヒノキの三角材の積層。帆は♯120綿布のワイシャツ生地を染色。
No.16 ナイアド (NAIAD)
製作者:岡崎 潔 船 籍:イギリス 建 造:1797年 縮 尺:1/60
キット:自 作
2013年の入会以来構造模型を作りたいと云う思いから5年目、ようやく初めての構造模型を「ナイアド」と決め製作開始しました。設計図通り全てを作る事は始めから目標としていませんが、ある程度の形になるまで何年かかるか不明でありますが進めて行きたいと思っています。
先ずは前後のカントフレームと中間の直交フレームを1年目の目標とし、組立方式は正立式で組み立てました。反省点としては作り易い直交フレームから作り、カットフレーム前後部と進めましたが、前後のカントフレーム部を先に作り、後から直交フレームにした方が作り易かったと思いました。
No.17 エレファント (ELEPHANT)
製作者:鈴木 克昌 船 籍:イギリス 建 造:1786年 縮 尺:1/72
キット:自 作
イギリス海軍アロガント級74門3等級戦列艦。 パーソンズ造船所(バースルドン)で建造され1786年に進水。1801年、コペンハーゲンの海戦で、ネルソン提督が浅海に適した本船を旗艦とし、大勝した。
構造模型は初めての製作です。飯沢清雄氏には構造模型の基礎知識を、冨井氏には製作方法などを2年間にわたりご指導していただき現在製作しています。この図面は飯沢氏が「ヴァンガード」のキット図面を構造模型用に図面を起こしたものです。製作にあたり、2~3回同じものを製作しないとうまくできませんので、なかなか先に進みません。
No.18 エレファント (ELEPHANT)
製作者:荒木 東生 船 籍:イギリス 建 造:1786年 縮 尺:1/72
キット:自 作
2015年より構造模型の勉強会を飯沢さんにお願いして、図面の読み方等10回実施。2016年より冨井さんに実際の製作方法等について10回講義して頂いた。製作動機はヴァンガードのキットを購入し、このキットからエレファントの選択製作もできるため、構造模型を製作できないか、飯沢さんに図面製作をお願いし現在構造模型製作に力をいれています。構造模型完成を一生の目標にしています。
No.19 74門艦 (THE 74 GUN SHIP)
製作者:廣野 常也 船 籍:フランス 建 造:1780年 縮 尺:1/72
キット:自 作
構造模型の製作は初めの船体部分のほうが外観変化も大きく満足感は大きいが、後半の船体内部の作り込みは手間ばかり掛かる地味な作業で、展示会には何年も外観が変わらない状況で出品している。
この74門艦はデッキ数が多く、作業自体は同じようなデッキ製作の繰り返しではあるが、デッキによってはキャプスタン等の小物の取り付けタイミングが決まっており、その都度、部品作りの脇道に迷い込んでしまう。今年の展示会はフォアキャッスルに多くの時間を費やしてしまい完成時期をますます遅れさせてしまった。
No.20 パンドラ (PANDORA)
製作者:冨井 浩 船 籍:イギリス 建 造:1779年 縮 尺:1/64
キット:自 作
1779年にデッドフォードで建造された大砲24門を搭載したフリゲート艦で、アメリカ独立戦争時は北アメリカで活躍しました。1790年に反乱を起こしたバウンティ号の捜索に向かい、反乱分子14名を逮捕しましたが、帰国途中の1791年8月に、オーストラリアのグレート バリア リーフ外縁で座礁、沈没しました。
1977年にヨーク岬沖で残骸が発見され、その一部が引き揚げられてクイーンズランド博物館で展示されています。本格的に構造模型を作った最初の作品です。