番号 | 船 名 | 製作者 | 番号 | 船 名 | 製作者 | ||
No.51 | 50門艦 | 村石 忠一 | No.56 | チャールズ・ヨット | 大楽 真琴 | ||
No.52 | 菱垣廻船 | 児玉 陸郎 | No.57 | プリンス・ウィレム | 岩波 昇 | ||
No.53 | アドリアティック | 郷原 邦昌 | No.58 | ゴールデン・ハインド | 馬場 裕 | ||
No.54 | ベローナ | 早坂 哲郎 | No.59 | フネ雑貨 | 高橋 昌代 | ||
No.55 | キングフイッシャー | 飯沢 清雄 | No.60 | ワイン・テーブル | 戸田インゲボルグ |
No.51 50門艦 (THE 50GUN SHIP)
製作者:村石 忠一 船 籍:イギリス 建 造:1695年 縮 尺:1/60
キット:自 作
The 12Pdr Fiftiesとも言われ、この時代フォースレイトの小型戦列艦も多く使われていたようです。
私は17世紀の前、後期ごろの船が好きなのですが、資料が少ないことからこの図面(NMM:DR1457)になりました。フレーム構造はシングルフレームのカント付きとし、製作は船台に対しキールより組上げていく方法で作りました。木材はペアーウッドが主です。
No.52 菱垣廻船
製作者:児玉 陸郎 船 籍:日 本 建 造:江戸時代 縮 尺:1/70
キット:自 作
大阪市所有の江戸時代千石船復元「浪速丸」を参考としたウッディ・ジョーの菱垣廻船(1/72)キットを製作しながら、併行して2隻を細部は省略して製作しました。
No.53 アドリアティック (ADRIATIC)
製作者:郷原 邦昌 船 籍:アメリカ 建 造:1856年 縮 尺:1/250
キット:自 作
船主Collins Line、進水1857年4月。ニューヨーク~ロンドン間の大西洋航路客船として建造。全長107m、垂線間長105m、船巾5.2m、船深10m、平均喫水6.1m、総屯数3,670トン、載貨重量屯数5,890トン、平均速力13ノット、燃料消費85~90トン/日。1869年には最も立派で高速な本船は12セントのアメリカ郵便切手になったが、この会社ではNewfoundland~Galway(Ireland)間の5日19時間の短い航海だけ終わり、その後キュナード汽船、グレートウエスタン蒸気船等に売却され数奇な運命を辿って1898年にスクラップとして処分された。
No.54 ベローナ (BELLONA)
製作者:早坂 哲郎 船 籍:イギリス 建 造:1760年 縮 尺:1/165
キット:自 作
本船ベローナ号は、船名に惹かれて本同好会の西明元会長より拝借した図面で作った。材料も節約しようと借用した図面を60%に縮尺した。ところが、図面の細部の構造の製作が ままならず、大分端折る個所が多くなってしまった。
自分なりに図面を頼りに製作してみたが、手間もかかり1年かかってしまった。であるから、本船は、ベローナ号を真似した船 であるということにしてほしい。
No.55 キングフィッシャー (KINGFISHER)
製作者:飯沢 清雄 船 籍:イギリス 建 造:1770年 縮 尺:1/48
キット:Lauck Street Shipyard, LLC
キングフィッシャーと名付けられた船は歴史の中で14隻ほどあるようだが、この船は1770年に建造された6ポンド砲14門を搭載したスワンクラススループ艦で、姉妹艦にはベガサス、フライなどがある。
アドミラルティスタイルのフレームモデルキットとして販売されたもので、製材や部品製作の作業が基本的に省略できる。また、参考書であるThe Fully Framed Modelの設計デ ータを忠実に再現しているので、説明にない部分や不足の部分は参考書を引用することで組み立てを進めることができ、構造模型の習得にとても参考になる。
No.56 チャールズ・ヨット
(CHARLES ROYAL YACHT)
製作者:大樂 真琴 船 籍:イギリス 建 造:1674年 縮 尺:1/64
キット:ウッディジョー
本艇が木製帆船模型としては第一船になります。一度は建造をあきらめ、別のキットで二重貼りを覚えて再挑戦となりました。基礎講習会や研究会の皆様の御指導、ご教授をいただき、何とか9月(展示会出品)の完成を目指して頑張りますが、脳みその「頑張る分」どこまで保ってくれるかいささか不安です。
No.57 プリンス・ウィレム(PRINS WILLEM)
製作者:岩波 昇 船 籍:オランダ 建 造:1650年 縮 尺:1/125
キット:自 作
1650年オランダで建造されたオランダ海軍の旗艦。連合東インド会社の貿易船として活躍し、1662年嵐のため座礁した。17世紀最大にして最も美しいといわれた帆船である。 この復元船が、1985年オランダで建造され長崎オランダ村に係留されていたが、2003年経営不振のため再びオランダ企業に売却された。そして、2009年火災事故により焼失してしまった。
この模型は、曇り空の下で停泊している姿をイメージして製作した。船尾の装飾などは、復元船を見学した際の資料を参考に表現してみた。船尾ランタンは点灯式とし た。
No.58 ゴールデン・ハインド(GOLDEN HIND)
製作者:馬場 裕 船 籍:イギリス 建 造:1577年 縮 尺:1/60
キット:グンゼ
30年位前に作った、グンゼ産業社製のゴールデン・ハインドに帆をつけることにして、多少、時代は前後しますが、ドイツ語本「Historische Schiffsmodelle」の1588年イギリ ス・ガレオン船のイラスト図面を参考にハル(船体)だけ残して作り直しました。帆は薄いシルク生地を短冊型に切り、1㎜幅ののりしろで繋げてあります。
この時代のガレオン 船の船体は派手な塗装でしたが、緑と白色はチューダー王朝の色でマストの旗はシンボルのバラを表しています。
No.59 フネ雑貨
製作者:高橋 昌代 船 籍:― 建 造:― 縮 尺:―
キット:自 作
帆船模型も好きだけど、身につけたり実際に使えるものがほしい!という発想から、オリジナルのグッズを帆船愛好会Salty Friendsの仲間と作っています。チャームやパーツを選ぶのも楽しい作業の一つ。
積木は、ずっとボランティアとして関わっている「明治丸」の灯台巡視船時代の姿と、大学に譲渡された練習船に改造された姿をパーツを組み替えて遊べるように作ってみました。シュラウド(横静索)などの線は焼きペンで焦がしながら描き、仕上げのニスは子供が口に入れても安全な塗料を使っています。その他いろいろ。
No.60 ワインテーブル
製作者:戸田 インゲボルグ 船 籍:― 建 造:― 縮 尺:―
キット:自 作
絵は昔のハンブルグ港の一場面です。現在は工場地帯になっていて、面影は全くありません。テーブルと絵にはクラックル素材を施しアンティーク調にしました。さらに絵の縁を焼き、クラックルに金色を刷り込んでさらにインパクトを強くしました。テーブルの縁はSuper Heavy Mediumに金色を混ぜて塗ってあります。
最後に樹脂を流しましたが、途中 で電話が入り、戻ってきたところ斑が生じて直しようもありませんでした。光線の当たらないところに置けばそれほど目立ちません。今後はこのような作業中には電話に出ないことにします。