番号 | 船 名 | 製作者 | 番号 | 船 名 | 製作者 | ||
No.21 | ロイヤル・キャロライン | 石川 敏夫 | No.26 | チャールズ・W・モーガン | 猪股 敏昭 | ||
No.22 | ロレノク | 間宮 靖宏 | No.27 | ヨット・マリー | 高橋 恒夫 | ||
No.23 | チャタム・ヨット | 加藤 嘉明 | No.28 | オプティミスト・ディンギー | 松尾 信明 | ||
No.24 | 74門艦 | 廣野 常也 | No.29 | ヴァイキング・ロングシップ | 関口 正巳 | ||
No.25 | フライング・フィッシュ | 前田 芳穂 | No.30 | ヌラギア舟 | 戸田インゲボルグ |
No.21 ロイヤル・キャロライン
(ROYAL CAROLINE)
製作者:石川 敏夫 船 籍:イギリス 建 造:1749年 縮 尺:1/47
キット:マンチュア
1749年に建造された英国王室のヨット型帆船である。
前回の展覧会には船体までのものを出品したが、艤装およびリギングを追加した。キットの図面では分からないことがあったのでアナトミーシリーズ「CAROLINE 1749」を参考にして製作した。
No.22 ロレノク (L'ORENOQUE)
製作者:間宮 靖宏 船 籍:フランス 建 造:1848年 縮 尺:1/100
キット:マモリ
ロレノクは、1848年フランスで初めて機帆両用推進機関を有した代表的なフリゲート艦として建造された。総排水量2,568トン、最新式のスティームエンジンを有しながら、か つ、この時代のフリゲート艦の典型的なマスト帆走機能をも有していた。武装に類する装備は殆どしておらず、もっぱら兵員輸送に機動的に使用されていた。巨大な外輪車と多様な甲板構造に特徴があった。
使用材料の表示がなく、設計図等の突合せが難しく、そのため使用材について部位によっては勝手に判断し、使用したので自信がない。
No.23 チャタム・ヨット(YACHT CHATHAM)
製作者:加藤 嘉明 船 籍:イギリス 建 造:1793年 縮 尺:1/64
キット:ジョティカ
女王陛下のチャタム・ヨット。ジョージア州の上流階級の娯楽のため、チャタム・ヨットは1741年にチャタム造船所で進水しました。
ヨットはオランダに起源をもち、娯楽のた めのものとしてデンマークとスウェーデンで造られました。1660年のチャールズ2世のときにイギリスへの帰国の際、ヨット・メリーという船が贈呈されイギリスに伝わったのが 最初です。当時、ヨットは娯楽と輸送としか考えられなかった。その後ヨットは偵察船として海上貿易に有用された。1793年にチャタム造船所で再建。1867年木造の船として長寿を全うしました。
No.24 74門艦 (THE 74GUN SHIP)
製作者:廣野 常也 船 籍:フランス 建 造:1780年 縮 尺:1/72
キット:自 作
フランスの74門艦は、デザインのバランスが取れて美しいといわれている帆船であり、帆船模型を作っているモデラーでは憧れの船である。この船を作るに際し完成時の姿をイメージして取り組んでいるが、自分の製作技術の限界もあり、何度も同じ個所を作り直し、この1年間はなかなか順調には進めなかった。
デッキ等の構造部材等の部品を作り、後日まとめて組み込み完成させることを目指しているので、今年の模型の出来栄えの変化は少ないが、マイペースを信条に取り組みたい。
No.25 フライング・フィッシュ(FLYING FISH)
製作者:前田 芳穂 船 籍:アメリカ 建 造:1860年 縮 尺:1/50
キット:コーレル
1860年アメリカ・マサチューセッツ州エセックスで建造されたマーケットスクーナー。当時速い船の代名詞になるほどスピードを誇っていた。のちにその優秀な性能でレース用 ヨットのモデルになったそうです。
9年前にこの会に入会したときに購入したのですが、9年目にして造りました。図面が不親切で、帆船を作るということは自分で考えて作るということがよくわかりました。
No.26 チャールズ・W・モーガン
(CHARLES W. MORGAN)
製作者:猪股 敏昭 船 籍:アメリカ 建 造:1841年 縮 尺:1/64
キット:モデルシップウェイ
本船は1841年シップ型捕鯨船として建造され、アメリカ東海岸ニューベッドフォードを捕鯨基地として1921年まで80年にわたり現役で活躍しました。現在はミスティック・シ ーポートに現物が保存されています。
このキットは1867年に艤装がバークに改造された後の姿を表していますが、先人の模型等を参考に、キット説明書とも保存船とも違う、この ような艤装で航海に出た時もあったのではと、作者の好みを加味して製作してみました。
No.27 ヨット・マリー (YACHT MARY)
製作者:高橋 恒夫 船 籍:イギリス 建 造:1646年 縮 尺:1/54
キット:マモリ
オランダに亡命したチャールズ・スチュアートが王政復古に成功して故国イギリスに帰りチャールズ二世になった時、アムステルダム市がこの船を寄贈した。
船底のカーブがきつく、オランダ流の外板の貼り方がわからず苦労した。また、1本マストで簡単だと思ったが、それなりに難しい、奥行きのある優れたキットであった。
No.28 オプティミスト・ディンギー
(OPTIMIST DINGHY)
製作者:松尾 信明 船 籍:全世界 建 造:1954年 縮 尺:1/18
キット:大原工芸
1954年アメリカのクラーク・ミルズ氏がジュニア専用のヨットとして設計しました。全長2.31m、全幅1.1mの小さなヨットでOPの愛称で世界中の人々に親しまれています。
現在、国際セーリング連盟が承認する最も小さなクラスで、1964年の東京オリンピックの後にデンマークから日本に贈られました。江の島にジュニアヨットクラブが設立され、その後全国にジュニアヨットクラブが作られ普及していきました。15歳以下の子供たちだけが乗れるヨットで、毎年世界選手権を始めとして色々なレースが開催されています。
このヨ ットは強風でも、強い安定性が保たれ、容易に操船でき、ヨットの入門艇として高い評価を得ております。
No.29 ヴァイキング・ロングシップ
(Viking Longship)
製作者:関口 正巳 船 籍:ヴァイキング 建 造:11世紀 縮 尺:1/72
キット:ダニエル・デュセク
デンマークの首都コペンハーゲンの西に列車で20分のところにロスキレ(Roskilde)というかつての首都だった町がある。この町は南北に走るロスキレ・ヒョールドの最奥に位置し、街を外敵の侵入から守るため、ヒョールドの中間あたりに位置するスクレレウ (Skuldelev)の地で数隻の船が沈められ、街を守った。
この模型はスクレレウ近くの海底で見つかったSkuldelevⅡと呼ばれているロングシップを再現したものである。オリジナルはアイルランドのダブリン(Dublin)で、凡そ1060年ごろ造られたと資料に記されている。
No.30 ヌラギア舟(Shardana Nuragic Ship)
製作者:戸田 インゲボルグ 船 籍:サルディニア 建 造:BC.1600 縮 尺:1/35
キット:CCVモデル
この船は紀元前16世紀からサルディニア島に絵や彫刻として遺されている。最近までこの船は海岸近くや湖などでしか使えなかったと思われていた。しかし、近年北アフリカ、トスカーナ、バレアーレン諸島で間違いなくヌラーグ族のものであると云う考古学的遺物が発見されたので外洋航海にも適していたことが分かった。とは言え、潮の流れと風向きを考慮しなければならなかったので、7月から8月前後にしか航海できなかったと思われる。
特徴は、巨大な船首像と「白鳥の首」(Chinisco)に針金またはロープで縛られた動物の頭だが、これが何の目的だったのかはっきりとは分かってない。