第36回 世界の帆船模型展 2/8

番号   船 名 製作者 番号   船 名 製作者
No.11   レンジャー 藤田 博 No.16   チャールズ・ヨット 一海 秀雄
No.12   日本丸(新) 間宮 靖宏 No.17   ベンジャミン・レイサム 藤原 義孝
No.13   チャールズ・ヨット 神谷 高康 No.18   ダイアナ 藤原 義孝
No.14   フェルカ 堀岡 長紀 No.19   フライング・フィッシュ 安田 光
No.15   ソヴィリン・オブ・ザ・シーズ 鈴木 克昌 No.20   ヨット・ドーロ 岩倉 義昌

  No.11  レンジャー (RANGER) 

 

    製作者:藤田 博    船 籍:アメリカ    建 造:1823年    縮 尺:1/50

    キット:コーレル

 

 親友M氏から贈られたキットを製作したものです。レンジャーは19世紀初頭に建造された典型的なアメリカン・カッターで、操作性に優れた帆船と評された。特に船央に左右砲撃可能なカロネード砲を備え、船姿も美しい。オールもあり、武装した巡視船の役割を果たしていた。 

 キットに忠実に作成しようと試みたが、技術が伴わず不安で、不出来の所が散見される。製作期間は6ヶ月余り、更に技術向上を目指したい。

 

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  No.12   日 本 丸(新)

 

    製作者:間宮 靖宏    船 籍:日 本    建 造:1984年    縮 尺:1/80

    キット:ウッディジョー

 

 練習帆船「日本丸」は、初代日本丸の代替船として、昭和58年4月起工、昭和59年9月に竣工した全通船楼甲板・4檣バーク型、全長110m、総トン数2,570トン、航海速力13ノット、横帆、縦帆各18枚、メインマストの高さは水面上約55m、乗船人員190名(乗組員70名、実習生120名)で、近代的居住設備と海技習得など教育・艤装施設を完備している。 

 「海王丸」との姉妹帆船として日本が誇る世界でも有数の大型帆船である。

 

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  No.13  チャールズ・ヨット

        (CHARLES ROYAL YACHT) 

 

    製作者:神谷 高康    船 籍:イギリス    建 造:1674年    縮 尺:1/64

    キット:ウッディジョー

 

 この帆船模型は、英国王チャールズⅡ世(在位期間1660~1685)の時代に建造された多くの王室ヨットのうちの1674年のヨットの図面や模型等を参考にしたキットです。 

 私は製作しながらチャールズⅡ世と英国王室に興味を持つようになり、色々調べてみましたが、英国王室は思ったより複雑な歴史があり、船作りと共に楽しむことが出来ました。帆船模型作りはその製作の苦労と楽しみはもとより、その船の時代背景を考えるのも楽しいものでした。

 

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  No.14  フェルカ (FELUCCA) 

 

    製作者:堀岡 長紀    船 籍:アメリカ    建 造:1887年    縮 尺:1/36

    キット:アマティ

 

 イギリスからの移民がサンフランシスコ湾レイズ岬灯台沖付近で、はえ縄漁に使っていた漁船。東地中海沿岸地方を起源とするこの漁船は、大きなラテンセイルを持ち、湾内の強い風に対しては非常に操船技術の難しい船であった。 

 大型船のリギング作業の連続に飽きて、一休みしたい気分になり着手。約2ヶ月間工作を楽しみ良い気分転換となった。

 

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  No.15  ソヴリン・オブ・ザ・シーズ

        (SOVEREIGN OF THE SEAS) 

 

    製作者:鈴木 克昌    船 籍:イギリス    建 造:1637年    縮 尺:1/78

    キット:セルガル

 

 1637年チャールズ1世によって建造され、800人の乗組員と104門の大砲で武装した当時世界最大の船で、船体を覆う装飾は金箔を貼られて黄金色に輝き「黄金の悪魔」として恐れられ、ヨーロッパの海に君臨したが、1696年コックが消し忘れたキャンドルによる失火で60年の生涯を終えた。 

 キットに入っていたラダーのピントルとガジョンがオーバースケールのため真鍮板を購入して、半田付けをしたら上手くいかず、やむなく銀ロー付けに挑戦したら大成功。キットでは上手くいかなく自作になり大苦戦中!

 

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  No.16  チャールズ・ヨット

       (CHARLES ROYAL YACHT) 

 

    製作者:一海 秀雄    船 籍:イギリス    建 造:1674年    縮 尺:1/64

    キット:ウッディジョー

 

 横浜帆船模型同好会に入会した翌年に、英国王チャールズⅡ世が愛したヨットを再現したチャールズ・ヨットを教材にした基礎講習会が始まり、この基礎講習会を受講しながらチャールズ・ヨットの製作に挑戦しました。

 自己流で製作した日本丸に次いで2隻目の帆船模型ですが、講師の方々の指導を受け無事完成させることが出来ました。外板の保護塗装として艶なしニスを塗ったのですが、何故か光ってしまったのがチョット悔やまれます。

 

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  No.17  ベンジャミン・レイサム

         (BENJAMIN LATHAM) 

 

    製作者:藤原 義孝    船 籍:アメリカ    建 造:1902年    縮 尺:1/48

    キット:モデルシップウェイ 

 

 カナダ東部グランドバンクス地方の典型的な漁船です。1902年にマサチューセッツ州で建造されました。当初はサバを追い求めてコネチカットから操業し、1906年からはトロール船としてニューヨークのフルトン・フィッシュマーケットから操業していました。1943年プエルトリコのサンホアン沖で行方不明になりました。

 

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  No.18  ダイアナ (DIANA) 

 

   製作者:藤原 義孝   船 籍:イギリス   建 造:1794年   縮 尺:1/64

   キット:カルダークラフト

 

 1794年に進水した英国海軍の「大砲38門装備・フリゲート艦」。重装備の護衛艦であったが非常に動きが速く耐波性もあり、ナポレオン戦争の時はパトロール、護衛、封鎖等の任務を長く勤めた。英仏戦争が終わった翌1815年オランダ海軍に売却された。後にオランダのアルジェ砲撃にも参戦した。1839年1月WIllemsoordの造船所で火災事故により破壊された。 

 初めての大型船製作、作業量がとても多く船底の銅板貼り (2,300枚)にも予想以上に時間がかかった。来年度の完成を目標にしている。

 

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  No.19  フライング・フィッシュ (FLYING FISH) 

 

    製作者:安田 光    船 籍:アメリカ    建 造:1860年    縮 尺:1/96

    キット:モデルシップウェイ 

 

 今回の出展は未完成のままで、製作の苦心談及び歴史、データ等は完成時に報告します。

 

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  No.20  ヨット・ドーロ (YACHT D'ORO) 

 

   製作者:岩倉 義昌   船 籍:ブランデンブルグ    建 造:1679年   縮 尺:1/50

   キット:コーレル 

 

 Yacht D'OROはNew YachtまたはBig Yachtとして知られ、Brandenburg Orange公国のWilhelm3世に仕えていたPelheriusによってKolberg市で1679年に建造された。船籍の登録は1680年にPillau市になっている。1694年にはFrandenからLondonまで航海している。その後、1700年までBerlinに居り、1721年に解体された。常時は砲6門を搭載し12名で担当していたが、戦時下は50名まで増やし、砲8門まで増やすことが出来た。

 

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