番号 | 船 名 | 製作者 | 番号 | 船 名 | 製作者 | ||
No.61 | サン・フェリペ | 梅川 真弥 | No.67 | スター級ヨット | 松尾 信明 | ||
No.62 | ゴールデン・ハインド | 小川 雅典 | No.68 | アラート | 中尾 好宏 | ||
No.63 | ドルフィン | 早坂 哲郎 | No.69 | 北前船 | 石川 敏夫 | ||
No.65 | バミューダ・スループ | 福田 正彦 | No.70 | 日本丸(新) | 三塚 康典 | ||
No.66 | 昔の帆船群 | 福田 正彦 | No.71 | ジャルーズ | 三塚 康典 |
No.61 サン・フェリペ (SAN FELIPE)
製作者:梅川 真弥 船 籍:スペイン 建 造:1690年 縮 尺:1/75
キット:パナルト
「1690年に建造。17世紀に建造された最も美しいスペイン船の一つである。1705年スペイン艦隊12隻、英国艦隊35隻の海戦に参戦、24時間の激しい戦いの結果英国の艦隊に捕らえられてしまったが、損傷が激しく数トンの金塊とともに海に沈んでしまった」といわれている。
しかし、実際は1950年代にスペインのシップモデラーによって図面が作られ、それに基づきキットメーカーがキットを作り発売した、というのが真実のようである。ということは海に沈んだ数トンの金塊の話も作り話でしょうね?
No.62 ゴールデン・ハインド(GOLDEN HIND)
製作者:小川 雅典 船 籍:イギリス 建 造:1577年 縮 尺:1/53
キット:マモリ
ゴールデン・ハインド号は1577年からスペイン植民地攻略のため、僚艦4隻とともにイギリスを出帆したフランシス・ドレークの旗艦で、1580年にプリマスに帰港した。この航海でドレークはイギリス艦として初めて世界一周を成し遂げた。その当時は「ペリカン」と命名。後に「ゴールデン・ハインド」と改名された小型のガレオン船である。
実船の図面がないということで艤装品などは好みで自作、改造を実施。例えば大砲はスケール的に大きめのため、砲車高さを詰めるなど一部改造した。
No.63 ドルフィン (DOLPHYN)
製作者:早坂 哲郎 船 籍:オランダ 建 造:1750年 縮 尺:1/83
キット:自 作
本船の製作にあたり、可処分所得の少ない小生はケチケチで製作した。過去に作ったキットの図面を縮小し、長さ90cmの木材は半分で間に合う位までにした。ビレイピンは竹の爪楊枝を利用。帆はレジ袋で、主ロープとブロックは手持ちのものを使用、帆などのロープは市販の木綿糸を使用して、旗は絵の具で着色した。
早く完成したいとの思いで作ったものだから少々粗っぽい出来上がりになった。出来上がった本船を見るとドルフィン号というにはあまりにも異なり、ドルフィン号に申し訳ないので、ドルフィン号を真似した船であるとして欲しい。
No.65 バミューダ・スループ
(BERMUDA SLOOP)
製作者:福田 正彦 船 籍:バーミューダ 建 造:1740年 縮 尺:1/60
キット:自 作
1990年完成の旧作。バミューダを中心に海外貿易に活躍した小型船。高速で移動できたという。アフリカやヨーロッパにも交易したようで、英国のカッター艦の原形ともいわれているが確かではない。
塗装はワトコオイルのみ、喫水線の上は黒檀、下はサクラと分けてある。小型のために我が家に残っている唯一の作品である。船台はオノオレカンバ(斧折れ樺)のムク材、非常にかたいのでカンナ掛けができずペーパーで磨いた。銘板も同様。
No.66 昔の帆船群
製作者:福田 正彦 船 籍:多国籍 建 造:多年代 縮 尺:-
キット:自 作
①エジプトの航洋船(Egyptian sea-going ship) 1500BC
②ローマの交易船(Roman Trader) 200AD
③バイキング・ロングシップ(Viking Long ship) 900AD
④13世紀のノルマン船(Norman ship from the 13th century)
⑤ハンザ同盟のハルク船(Hulk of the Hanseatic League)
⑥スペインのカラベル(Spanish Caravel) 1490AD
⑦スペイン船ナオ(Spanish Nao) 1490AD
⑧英国のキャラック(English Carrack) 1500AD
⑨スウェーデン・クラベル・ガレオン(Swedish Caravel Galleon)
⑩北ヨーロッパのボイヤー(North European Boyer)1550AD
No.67 スター級ヨット
(STAR CLASS YACHT)
製作者:松尾 信明 船 籍:全世界 建 造:1911年 縮 尺:1/12
キット:マモリ
スター級は1911年にアメリカでウィリアム・ガードナーの手によって引かれたラインから生まれた二人乗りのキールボートです。大変大きな面積を持つメインセール、ブームバング、ランニングバックステーが特徴です。ヒールしたときに面白い乗り出し方をしました(現在は禁止)。
1932年からオリンピッククラスになり現在も続いています。残念ながらロンドンオリンピックでは日本は出場枠をとることができませんでした。1970年代には日本の海を木造艇が走っていましたが、現在は残っていないと思います。
キール、フレーム金属部品以外はオリジナルです。
No.68 アラート (ALERT)
製作者:中尾 好宏 船 籍:アメリカ 建 造:1818年 縮 尺:1/45
キット:マモリ
親の介護は自宅待機みたいなもので、自由度は少ないが時間は充分にある。そこで久しぶりに帆船模型を作り始めたが何かと中断も多くて気力に欠け、丁寧な仕事とはほど遠いものになった。
出来は悪いが35回展ということで枯れ木も山の賑わいとの思いで出展させていただいた。
No.69 北 前 船
製作者:石川 敏夫 船 籍:日 本 建 造:江戸時代 縮 尺:1/30
キット:ウッディジョー
北前船は、江戸・幕末・明治期にかけて日本海沿岸地域に活躍した弁才船(商船)の一種で、船首と船尾が通常の弁才船に比べ反りが大きいのが特徴です。
帆船模型の製作は10年ぶりで、和船の製作も初めての挑戦です。和船の船体構造などもよくわからず、とにかくキットのマニュアルにしたがって製作しました。雑な作りですが何とか完成させることが出来ました。
No.70 日 本 丸(新)
製作者:三塚 康典 船 籍:日 本 建 造:1984年 縮 尺:1/160
キット:ウッディジョー
航海訓練所所属の4檣バーク型練習帆船。総トン数2570トン、設計から製作まですべて日本国内で行われた世界最大級の大型・高速帆船である。
舵および推進軸系は実物に近づけるよう改造している。船室窓は日中黒く見えるのでそのように改造。キットの上甲板は1枚板だったが幅2㎜の桧板を貼った。
No.71 ジャルーズ (JALOUSE)
製作者:三塚 康典 船 籍:イギリス 建 造:1794年 縮 尺:1/64
キット:カルダークラフト
1794年ダンケルク(フランス)で建造。大型のブリッグ型帆船でフランスの船団護衛艦であった。1797年イギリス海軍に捕獲され、以後ネルソン艦隊に所属。士官乗組員の総数121名、6ポンド砲18門を装備。船底はフナムシ予防・汚損防止のため銅板張り仕様。 注)ブリッグ型帆船はブリガンティン型の変種で、スピードが速く、操船が容易であった。
製作では船体の銅板貼りに時間がかかり、何度か放棄しかかったが4年がかりで完成させた。