2024年8月3日(土) 13:15~16:30
かながわ労働プラザ4階 第3会議室
基礎講習会担当 廣野
第3回の講習会は、梅雨明けから続く猛暑の中で開催されました。今回は9月の展覧会を控えて、受講者の出品準備のラストスパートが掛かるタイミングで、いつも以上に出席者の意気込みが高く感じられ、受講者は全員出席の13名でした。 講義のスケジュールは本日の講義で船体本体の主だった内容は終了するため、いつも以上に講師から模型製作の説明には熱がこもり、終了まであっという間に時間が過ぎ去りました。
事務局からの連絡事項のあと講習会関係者全員の集合写真を撮影し、前回の講習会と同様に会場の後方に机を集めて2つの島を作り模型を机上に載せ、製作方法や他の模型で参考となる箇所についての情報交換を行いました。模型の進捗状況には次第にバラツキが生じ始め、カリキュラムの内容に沿って進んでいる模型もあれば、製作中により美しく見せようと独自の工夫を凝らしたものもあり、模型作りは個性の出る趣味と再認識しました。
あるグループの話題となっていた事例紹介では、デッキの甲板材と甲板材の間に入る黒く見える防水用のオーカムを、黒色紙や鉛筆を使って表現する方法以外の例として、ボンドに黒インクを混ぜて作るブラックボンドの紹介をした受講者もいました。このような事例が多くの出席者と情報共有されたことで、より美しい模型製作に繋がるものと思います。
講義に移ると最初に講師から9月の展覧会に向けた模型作りの説明がありました。実際に見本の模型を作るに要した時間は、デッキ関係製作が9時間(3日間)、船首部製作が5時間(2日間)、船尾部製作が16時間(5日間)となっているので、余裕を見ても3週間で作れるとの説明がありました。今回の展覧会は完成前の製作途中の開催だけれども、今日の説明内容を盛り込んだ船体完成を目標として出品することを目指して頑張ろうと話されましたが、多くの受講者には一寸したプレッシャーとなった様です。
講義は受講者を集めて見本の模型をもとに、実際の作り方や注意点の詳細の説明がありました。その中の一つの事例として、受講者の持参された模型のフィギュアヘッドのライオン像の作り方について、3Dペイントの容器先端に接着材用のノズルをつけ、少量のペイントを出して細かな像を作る方法の紹介がありました。
またデッキを作業机上で作って模型に組み込む要領の説明では、船体断面形状の制約で3分割にして挿入し接着する必要があることや、その際の甲板材が分割断面上になるように配慮して、組み込んだ際に隙間等が出来ないようにする注意事項の話がありました。
今回の講義は説明内容が多くなり、予定時間をオーバーして16時30分に終了しました。
次回からの基礎講習会は、開催場所・曜日が変更になるのでご注意下さい。
第4回は10月3日(木)、かながわ県民センター 304会議室 13:15~の予定です。