2024年3月 スクラッチ基礎講習会(第9回)ダイジェスト

 2024年3月7日(木) 14:00~16:15

かながわ労働プラザ4階 第3会議室

基礎講習会担当:廣野

 

 2023年11月の展覧会への出品を目指して10月まで講習会を8回開催しましたが、模型が小さい事や慣れないリギングで時間がとられて完成に至らなかった受講者が多く、もう一回講習会を行っていただきたいとの話が寄せられました。そのため講習開始から1年経過した2024年3月にフォロー講習会を開催し、所用等で5名が欠席し10名が出席しました。また2024基礎講習会を受講する2名の新入会員の見学もありました。

 

 今回のフォロー講習会の主役は「受講者とその作品」という事を事前に告知し、一年間を通じて取り組んだスクラッチ模型製作の実習成果の発表会として行いました。完成に近づいた模型を破損対策して運搬するのは大変難しかったこともありましたが、当日は6人の受講者が模型を持参し模型を前に模型製作を通して苦労した点、参考となった内容等の意見交換を闊達に行いました。

持参された模型を前に意見交換する受講者
持参された模型を前に意見交換する受講者
作品を中心に並べ説明を聞く会場風景
作品を中心に並べ説明を聞く会場風景

 受講者の感想で共通した話題は、製作した教材の「ル・フェニックス」の縮尺が1/200だったため、今までのキットとは異なった工夫した作り方の紹介があった点でした。従来の多くのキットは木材を主体として船体を作るものが多い中、MDFや場所によっては紙に置き換えて作る部分もあり、新しい製作方法に接する良い機会だったとの話がありました。製作する小物部品の中にはリギングで使うブロックもあり、小さいため特殊な作り方だったので苦労したと多くの方からも話がありました。

 

 今回の講習会で好評だったのは、講習資料をデーター化して各自が印刷して使いやすくしたことや、製作過程の写真や動画を多数提供したため、各自の作業状況に応じてPC等で画像を拡大し内容確認が出来たことでした。

 講習会全体の感想では、実習形式でお互いの作品を見せ合うことで、参考となる点や質問の会話を通じて会員同士の繋がりが深まったとの話がありました。この点については講習会の目的となっている「会員同士の繋がりの強化」が図れたことと思います。また実際に模型を見せ合うことで良い意味のライバル意識も出来、より良い作品となるよう頑張ってきたとの話もありました。講師から模型を持参された受講者に対して講評と励ましの一言を頂き、全員の拍手でこの一年間の苦労と努力を慰労しました。

 

 最後に講師から講習会全般と通じた感想をいただき、「作り易いように考えて講義を進めてきたが、内容が難しかったとの話もあり、新しい講習会に反省材料として反映していきたい。教材は小さな模型だが大きな模型に負けないよう作り込んだつもりで、作らなければならない物、省略しても良いものの区分けも更に今後の課題として考えていきたい。」と講習会の総括をいただき、1年間を通じた講習を終了しました。

作品を前に説明する藤原さん
作品を前に説明する藤原さん
作品を前に説明する植木さん
作品を前に説明する植木さん
作品を前に説明する春日さん
作品を前に説明する春日さん

作品を前に説明する長谷川さん
作品を前に説明する長谷川さん
作品を前に説明する青山さん
作品を前に説明する青山さん
作品を前に説明をする森下さん
作品を前に説明をする森下さん

2023スクラッチ基礎講習会受講者&事務局(2024.3.7)
2023スクラッチ基礎講習会受講者&事務局(2024.3.7)