道具と工具の違い

 

どんな違いがあるのでしょうか、どうも道具といえば意味が広いらしい。演劇では大道具、小道具というのがある。宗教でも仏具なんかを道具というらしい、私たちに関係の深そうなのが大工道具、それらをしまっておくのが道具箱、辞書を引いたらものを作ったり、仕事をはかどらせる用具のことらしい。そうしたら工具というのは何でしょうか。工作に使用する器具とか道具のことと説明がある。もう一つわかりにくいのですが、帆船模型では道具を使うのでしょうか、工具を使ったらよいのでしょうか。まああまりその辺のことは深く考えなくても帆船模型はできそうです。

 

最初は何を揃えるのか

 

展覧会場でよく受ける質問です。「これから帆船模型を作りたいけど最初どんな道具が必要ですか」この答えは難しい。大したものはいりませんよといえば、具体的には何を揃えてよいのか分かりません。だからといってまさか板を手で切るわけにもいかないでしょう。道具を揃え出すときりがなくなります。これも工房と同じように、すばらしい道具を持っても使わないと何の意味も持ちません。どんな趣味でも先に立派な道具を揃える人がいます。また道具がないと何もできないと信じて道具だけっせっせと揃える人もいます。魚釣りで名人級が作った竿、ゴルフクラブで世界的に有名なブランド製品、こんな立派なものを持った人でも海や川へ出かけないと魚釣りはできないでしょうし、コースへ出かけないとクラブが振れません。

道具も最初は最低限で、経験を重ねることで増やせば、それだけ道具を集める楽しみも残ります。最初からすべてを揃えなければという心の焦りは必要ありません。

帆船模型だけで使うような特殊な工具もありますが、殆どは日曜大工で使っているような道具で十分と思います。長く使って手になじんだ道具、こんな捨てがたい道具ができると模型作りもぐんと楽しくなります。何も競って高級な道具を集める必要はありません。使いこなすことが大事なのです。

道具と使用目的

 

模型工作には色んな加工があります。部品を作る場合、組み立てるとき、それぞれに適した道具があります。それでは工作とそれに適した道具の説明をしましょう。

切る
切る
測る
測る
削る・彫る
削る・彫る
研ぐ
研ぐ
開ける
開ける
つける
つける
掴む・挟む
掴む・挟む
塗る・描く
塗る・描く
打つ
打つ
専用工具
専用工具