キットを作る

 

全く初めて帆船模型を作ろうと思ったとき、どうすればいいでしょうか、どこかで図面を買ってきてすぐ作り出せますか?特にスクラッチビルトで作ろうと思うと、それなりに可成りの知識を必要とします。そういうことから考えると、資料も殆ど揃っていない、知識もあまり持ってないという状況ではキットを買ってきて、キットの説明書を頼りに作るのが最短距離になるでしょう。キットを何隻か作ると事情も分かってきて、ある程度の資料、マニュアルも揃うようになります。

キットのカタログ

 

帆船模型の販売店で用意してあります。殆ど外国製になりますが、日本のキットも数は少ないのですが何点かあります。

キットの選び方

 

初心者ではあまり飾りの多いもの、部品点数が多いものは避けるべきでしょう。船の構造もできるだけ単純なものを選んでとにかく1隻作ってみることです。たとえ完成しないとしても、または壊してしまっても惜しくないものを選べばよいでしょう。そしてある程度要領が分かったらその次から好みのものを優先に選んでみるのが上達の早道です。

 

帆船模型倶楽部で日本の草分け的存在ザ・ロープ初代会長の草野和郎さんが「帆船模型人気キット-50選」という本をグラフィック社から出版しています。

キットの価格

 

銀座伊東屋でメーカーと船名を明示した価格表を発行しています。船の種類によって大幅に価格が違うので自分の大蔵省とよく相談した上で希望を満足させましょう。ごく大ざっぱに云うと船が小さく飾りの少ないものが安く、立派な飾りが沢山あるものは大変お高いものもあるのでよく調べてみましょう。最低6千円くらいから26万円まで、多いのは2万円から10万円くらいの間で種類が豊富なようです。価格の変動は少ないようで10年前の価格表と比べてみてもあまり変わっていないようです。円高の影響を殆ど受けていない商品ということができるでしょう。

キットの確認

 

キットを買って最初にすることは中身の点検です。図面・製作説明書・内容詳細・木材などの素材・部品を内容詳細と照らし合わせ、数・壊れがないかなど点検します。不足品、損傷があればすぐお店に連絡してみましょう。欠点があればお店の方から何らかの処置の連絡があるはずです。

マニュアルと図面を詳しく見る

 

いよいよ組み立てようか、その前に図面をよく見てみましょう。前からの姿、横の格好、上から見たらと図面は平面的ですが見た姿が描かれています。場合によっては立体的に見えるようにイラストを描いたものもあります。ここでその帆船の大体の姿を頭の中に描いて下さい。

マニュアルの方は部分的なイラスト、そして大事なことは作業順序がよく分かる構成になっているのが普通です。馴れない内はこの作業順序が大事なことで、これを誤ると取り返しがつかない深淵に放り込まれることもあります。

 

この後は作りはじめるのページで詳しく説明しましょう。