第39回 世界の帆船模型展 6/7

 番号    船 名  製作者  番号    船 名  製作者
No.51   テージョ川のボート 関口 正巳 No.56   大海原の帆走 棚山 桂子
No.52   ブルーノーズ 西明 秀哉 No.57   月と海の雅宴 神蔵 義光
No.53   レインボー 松尾 信明 No.58   ファルマスのカニ漁師 福田 正彦
No.54   日本丸(新) 藤原 義孝 No.59   カフェカーテン 戸田インゲボルグ
No.55   サグレスⅡ 棚山 桂子 No.60   帆船のサンプラー 戸田インゲボルグ

  No.51   テージョ川のボート

       (The BOAT on the Tejorever)

 

    製作者:関口 正巳    船 籍:ポルトガル    建 造:20世紀初    縮 尺:1/25

    キット:自 作

 

 ポルトガルの首都リスボンを湾口にもつテ―ジョ川の上流地域から20世紀初頭までフルーツや物資をリスボンに運んだボートの一つ。テージョ川を遡上するため、特徴的な大きな舵を持っている。またこの船は船首と船尾がキールを持つカント・フレーム構造で、中央の胴体部分は川船の特徴である平底(キールなし)構造である。ラダー操作も特徴的で、シャロロ(Xarolo)と呼ばれる舵から直角方向に突き出した棒状の先端にロープを繋ぎ、このロープで舵取りをする。 

 製作にはリスボン海事博物館で購入した図面と、同館で撮影した模型の写真などを参考にした。

 

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  No.52  ブルーノーズ (BULUENOSE)

 

    製作者:西明 秀哉    船 籍:カナダ    建 造:1921年    縮 尺:―

    キット:自 作(ペーパークラフト)

 

 この船は1920年のフイッシャーマン・レースで米国に敗戦したカナダが翌年建造し、以降38年まで18回優勝した。その後、貨物船として用いられ48年ハイチ沖で沈没した。模型はビリングボートの図面(断面図は中央断面のみ)を半分に縮尺し船体線図を作成した。 

 構造は木製キットと同じだが、帆布、ロープ、アイボルトなど以外は全て紙製である。フレームはイラストボード、外板はファイル入れ、マストの芯は上質紙を巻いて作った。カナダの旗は薄紙を断面接着し、カエデの葉は台紙に同じ穴を明けて嵌め込んだ。入会前の1990年に製作、小学生以来の夢をかなえた。

 

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  No.53  レインボー (RAINBOW)

 

    製作者:松尾 信明    船 籍:アメリカ    建 造:1934年    縮 尺:1/80

    キット:アマティ 

 

 レインボーは1934年のアメリカンズカップ優勝艇です。1934年5月、ウイリアム・スターリング・バージェス・デザインのJクラス・レインボーは、米国ロードアイランド州ブリストルで建造されました。彼女は1934年にアメリカズカップで英艇「エンデヴァー」(2014年に展示会に出品)に勝つために建造されました。

 最初の2レースはレインボーがエンデヴァーに敗れたが、最後の4レースはチャレンジャーのエンデヴァーを打ち負かし優勝しました。1937年にもアメリカンズカップに挑戦したが、レンジャーが勝って次のカップのための新しいディフェンダーになった。

 

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  No.54   日本丸(新)

 

    製作者:藤原 義孝    船 籍:日 本    建 造:1984年    縮 尺:1/160

    キット:ウッディジョー 

 

 初代、帆船日本丸の老朽化に伴い、1984年に新造された帆船日本丸Ⅱ世です。全長110メートル、総トン数約2570トン、航海速力13ノットを誇る世界でも有数の大型帆船。海洋大学や商船高等専門学校の練習帆船として現在活躍中です。

 

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  No.55  サグレス Ⅱ (SAGRES II)

 

    製作者:棚山 桂子    船 籍:ポルトガル    建 造:1973年~    縮 尺:―

    キット:自 作(デコパージュ)

 

 ポルトガル海軍所有の大型練習帆船。船名の'サグレス'とは大航海時代の原点となりエンリケ王子が航海学校を設立した'サグレス'に由来します。また帆に描かれた'エンリケ航海王子ゆかりのキリスト騎士団の十字紋章'でも有名な船でもあります。 

 今回は第31回模型展に出品した思い入れのある作品を約1.5倍に拡大して、再製作してみました。拡大しては見たものの、その分各パーツの輪郭・詳細がはっきりせず、滑らかな切り抜きに苦労しました。そんな時には「ファド」を聴きながら気分転換です。切り方・重ね方で作品の趣が変わるので作り甲斐があります。

 

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  No.56   大海原の帆走

 

    製作者:棚山 桂子     船 籍:―     建 造:―     縮 尺:―

    キット:自 作(デコパージュ) 

 

 私の3Dアートは、デコパージュの技法をアレンジして作成。先ず5~6枚の同じ絵を使用し、

  (1)各紙からいかに効率よく滑らかに各パーツをきれいに切り抜くか、

  (2)遠方の景色から順に、船体・帆と立体的に重ねていく工程での高さの出し方、

  (3)ロープの部分の長さのバランス等。限られた奥行の中にバランスよく収めるには、積み重ねた各パーツの位置、

    高さを見ながら、調整し直す場合もあります。

 拡大写真故、各パーツの詳細がはっきりせず、知識不足もあり、未だに試行錯誤の連続です。このような時には同好会の帆船模型製作資料集がとても参考になります。

 

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  No.57   月と海の雅宴

 

    製作者:神蔵 義光     船 籍:―     建 造:18世紀    縮 尺:―

    キット:自 作 (油彩画)

 

 満月の宵、錨地に停泊中の戦列艦の上では陸から貴賓を招いて祝宴が開かれている。画のモチーフとしては18世紀流行の〝雅宴(フェート・ギャラント)画〝のマリンバージョンといった設定。当時洗練さと優雅さの極致にあったロココ様式のフランス戦艦の艦尾装飾図や当時の貴族や海軍士官のファッション画等を参考にしている。

 

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  No.58   ファルマスのカニ漁師

 

    製作者:福田 正彦     船 籍:―     建 造:―     縮 尺:―

    キット:自 作(ペン画)

 

 19世紀の画家チャールス・ネイピア・ヘミー(Charles Napier Hemy)の油彩をペン画にしたもの。この原画は書籍アート・オブ・ノーティカル・イラストレーション(Art of Nautical Illustration)に掲載されている。 

 ペン画では相変わらず海と空の描写が難しい。前回は嵐の海を描写したが、今回は平穏な海の描写である。いくらか逆光を受けていかに海を光らせるかに苦心した。また人物も初めてだが、これも難しい。ヘミーは人物中心に描いた画家だが、わが作品を見るとスケッチ力の不足が目立つ。

 

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  No.59   カフェカーテン

 

    製作者:戸田 インゲボルグ     船 籍:―     建 造:―     縮 尺:―

    キット:自 作(かぎ針編み)

 

 小さな窓に飾るために方眼編みで今年も一作つくりました。

 

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  No.60   帆船のサンプラー

 

    製作者:戸田 インゲボルグ     船 籍:―     建 造:―     縮 尺:―

    キット:自 作

 

 この頃クロスステッチにハマっています。先ず展覧会に間に合うように簡単なものを選びました。私の名前もどこか刺してありますが、見つかりましたでしょうか?

 

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