第39回 世界の帆船模型展 3/7

 番号    船 名  製作者  番号    船 名  製作者
No.21   エンデヴァー 近森 仁 No.26   入り江の沿岸警備艇 高山 實
No.22   ペガサス 伊藤 正喜 No.27   日本丸 大脇 茂
No.23   ヴィクトリーの時計 肥田 純 No.28   帆引き船の霞ケ浦景色 加藤 明子
No.24   ゼーべン・プロブインセン 濱中 聖之進 No.29   ハリファックス 前川 政司
No.25   監獄船 福田 正彦 No.30   ビーグル 西谷 眞宏

  No.21  エンデヴァ― (ENDEAVOUR)

 

    製作者:近森 仁    船 籍:イギリス    建 造:1768年    縮 尺:1/60

    キット:自 作 

 

 キャプテン・クックが、1768年から3年かけて、第一回目の世界一周を行った船です。もとは石炭運搬船だったものを改造し、船名をエンデヴァーと改名して就航したものです。昨年の展覧会の時には船体だけでしたので、今年はマストを立てるくらい迄までは進めたいと思っていました。しかし、なかなか作業が捗らず、ご覧の体たらくになってしまいました。しかも、作業がだんだん粗くなり、我ながら呆れております。来年に向けては、心を入れ替えた作業再開が必要な様です。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.22  ペガサス (PEGASUS)

 

    製作者:伊藤 正喜    船 籍:イギリス    建 造:1776年    縮 尺:1/64

    キット:ヴィクトリーモデル 

 

 1776年英国シアネス造船所で建造された6等級スワン型スループ。1766年~80年の間に同船型25隻が建造されており、フライ、キングフィッシャー等は姉妹船にあたる。このキットは、英国海洋博物館に保存されている実船の原図面に比較的忠実に作られており、また書籍、ネットで参考となる資料や作品事例を豊富に見つけることができる。それらを基に至る所でキットに改造を加えながら製作しているために作業が遅々として進まず、結果極めて中途半端な状態で出品することとなってしまった。来年の作品展では何とか完成品をご披露したいと思います。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.23   ヴィクトリーの時計

 

    製作者:肥田 純    船 籍:イギリス    建 造:1765年    縮 尺:1/98

    キット:自 作 

 

 ヴィクトリーのカットモデルを使ったインテリアとしての装飾性と実用性をデザインしたホールクロックです。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.24  ゼーベン・プロヴィンセン

         (DE ZEVEN PROVINCIEN) 

 

    製作者:濱中 聖之進    船 籍:オランダ    建 造:1665年    縮 尺:1/120

    キット:自 作

 

 オランダ海軍の80門二層甲板艦として建造され、その後76門艦に改装された。オランダは水深が浅いため、このクラスを最大船型とせざるを得なかったが、英仏海軍が18世紀後半に74門艦を最適船型としたことを踏まえると、オランダは「時代を1世紀先取りしていた」ということも言えよう。ミヒール・デ・ロイテル提督の旗艦として活躍し、1694年に解体されるまで数多くの戦果を残した。 作品としては、オランダ艦のオーナメントが派手な彩色を施しているのに対し、ゴールドを基調とした極力落ち着いた彩色仕上げとした。なお製作期間は約6か月。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.25   監 獄 船 (PRISON SHIP)

 

    製作者:福田 正彦    船 籍:イギリス    建 造:18~19世紀    縮 尺:1/143

    キット:自 作

 

 18世紀から19世紀にかけて英国は航行に耐えなくなった軍艦を廃船にして囚人などを収容した。特に各軍港に配置されたものはナポレオン戦争の捕虜を収容したと記録にある。絵葉書を見ると二層甲板船であることは間違いない。そのために船体は当時の量産艦である74門艦の図面を利用した。

 捕虜収容艦として管理側とどう区分するかなど、自分で勝手に決めるのが面白い。特に廃船である船体と後から設置した部分とのウェザリングの相違を考慮しながら、どのように汚すかに苦心した。1/143という縮尺で初めて50体以上も人形を作ったが、散々苦労をした割にはお粗末になった。「誰も作らない汚い船」を自負している。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.26   入り江の沿岸警備艇

 

    製作者:高山 實     船 籍:―     建 造:―     縮 尺:―

    キット:自 作 

 

 ジオラマの勉強会に参加してジオラマの基本的な製作方法を教えていただきました。岩山は発砲スチロール、海面は木工ボンド、帆船はボトルシップ製作本を参考に製作しました。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.27   日本丸

 

    製作者:大脇 茂     船 籍:日 本     建 造:1984年     縮 尺:―

    キット:自 作 

 

 ボトルシップの日本丸を太平洋に浮かべてみました。見渡す限りの青い海、堂々と進んでゆく日本丸。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.28   帆引き船の霞ケ浦景色

 

    製作者:加藤 明子    船 籍:日 本     建 造:明治     縮 尺:―

    キット:自 作 

 

 霞ケ浦の帆引き船は環境にやさしい漁法といえる。船体に比べて大きく特徴ある形状の帆は走るためのものでなく、漁網を引くために風を効率よく捉える優れた帆といえる。キットは和船の船体に特徴ある大型の帆を取り付け、明治期の帆引き船をイメージしたオリジナル模型です。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.29  ハリファックス (HALIFAX)

 

    製作者:前川 政司    船 籍:イギリス    建 造:1768年    縮 尺:1/48

    キット:自 作

 

 1768年イギリスが英国海軍の郵便船としてアメリカで建造しボストン近辺で連絡船として使われていた。アメリカの独立戦争の時に大型砲、小口径の舷側砲を装備するスクーナーに改造された。独立戦争の初期にはファルモア市(現在のポートランド)の焼き討ちの艦隊に参加した。 

 この模型は11年前に構造模型の練習用に製作したが、当時の図面は精度も悪く、製作法上も基本構造であるフレーム部分内、外側の形状は組み立て後ヤスリ等で形状を作るのが普通で大変苦労した記憶が有る。フレーム部分の材料はホームセンターで購入出来るアガチスを使用している。

 当初はマストの無い船体だけであったが、その後マストを立てたが、構造模型としての面白さでは船体だけで良かったかとも思っている。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。


  No.30  ビーグル (BEAGLE)

 

    製作者:西谷 眞宏    船 籍:イギリス    建 造:1820年    縮 尺:1/72

    キット:自 作 

 

 第2次探検航海(1831年~36年)時の改造型で、ミズンマストが追加されてバーク・リグとなった。乾舷を高くして凌波性を改善している。操舵は船内に変更され荒天時の操船にも安全性を保つ。ロープ編み機兼サービング機を改修してリギングを行なった。完成をめざしながら今回も未完になった。

 

画像をクリックすると拡大表示されます。拡大画面で画面右上の▶をクリックするとスライドショーがご覧になれます。