2025年 構造模型講習会( 第6回)ダイジェスト

 

 2025年2月21日(金) 13:00~16:45

かながわ県民センター3階 304会議室

構造模型講習会担当:大坂

 

 今年に入ってから、第2の寒波が3連休まで続くという寒さが厳しい中で講習日でしたが、出席13名、欠席3名の出席状況での開催となりました。 

 さて、前回の講習会では、構造模型作品の船体外殻の組み立てから内部構造へ順次着手の方が多かった状況でしたが、年末年始を挟みましたので、少し寄り道中の方や製作の手を休めない方など進捗状況はまちまちですが、各自の作品完成予定は、基本的な骨格構造まで或いは更に外板や内装まで作り込むなど製作者毎に異なるので、発表内容も盛りだくさんの内容の講習会となりました。

 

【事務局から】

・講習会の補講日程と運用方法の概要を説明しました。

 9月の作品展に出品できるように、6月・7月にサポートを中心に補講を開催。 

・第5回迄の講習会ふりかえりと、残り解説予定の「艤装品の製作概要」を説明しました。

 

【講習生からの発表】

 今回は、3名の方から事例紹介がありました。

・HSさん:*現在内部構造を製作中での不明点

 「・窓枠の処理について(船体フレーム間の隙間への対応方法、・窓枠の曲げ加工方法)、・階段設置面の処置方法処 

 理」の3点について、講師・講習生からアドバイスがありました。

  また、講師からは、「実船の再現にこだわるだけではなく、模型としていかに成立しているかの観点で取り組むのも一 

 つの解決策です」とのコメントがありました。

 

・IKさん:*進捗状況は、掲載写真の様に船体は組立治具から切り離した状態で部分的に外板も施されている。・キャビン 

 内の内装装飾についてはillustratorを利用して絨毯模様/内壁などを作図されたりして、キャビン内の構造はほぼ終了。

 なお、船底からキャビン迄続く螺旋階段をブロック工法で製作するなどの工夫点を紹介。

 

・TMさん:船体完成状態は、右舷=外板・甲板を施し、左舷=スケルトンを想定して製作中。

  *船体内部を製作するときの製作手法として、工作用紙を用いてモックアップを作り本番前に組立イメージ作りや不明点

    /問題点の事前確認ができ有効な手法であるとの事例紹介を交えて解説頂きました。

 

・その他:IKさん・TMさんの発表の中で、ロイヤル・キャロライン特有のCabin(王様の執務室)とUpper Deck AFT(王

 様の居室)の構造関係で、講師(=設計者)を交えて意見交換があり休憩時間でも議論が続きましたが、時間切れとなり 

 講師の方で追加調査をすることとなりました。

 

【講師から】

 ・構造模型の構造模型特有の製作過程の留意事項等の解説が終わり、今後はキット作品の製作経験を生かせば製作できる 

 段階です。

 また、製作作品の最終形態やこだわりが作品の個性になりますので、不足する設計図面等の依頼があれば対応するので遠

 慮なく申し出て下さいと心強いコメントで講習会を終了しました。

 

次回の第7回構造模型講習会は 4月25日(金)かながわ県民センター 第304会議室PM1:00~の予定です。

以上

作品を説明中のHSさん
作品を説明中のHSさん
投影画像で、質問に回答中の講師
投影画像で、質問に回答中の講師
製作事例を発表中のIKさん キャビン内の艤装品の製作手法やキャビン内階段のブロック工法の紹介がありました。
製作事例を発表中のIKさん キャビン内の艤装品の製作手法やキャビン内階段のブロック工法の紹介がありました。

製作事例をPP資料で説明中のTMさん 今回は、工作用紙を使っての事前確認の手法の紹介で皆さん感心されていました。
製作事例をPP資料で説明中のTMさん 今回は、工作用紙を使っての事前確認の手法の紹介で皆さん感心されていました。
休憩時間風景:講習生が持ち込んだ作品を見ながら、製作の工夫点などを詳細に聞き入っています。
休憩時間風景:講習生が持ち込んだ作品を見ながら、製作の工夫点などを詳細に聞き入っています。
休憩時間風景:キャビン構造の不明点を設計者の講師を交え、アナトミー本を見ながら意見交換されています。
休憩時間風景:キャビン構造の不明点を設計者の講師を交え、アナトミー本を見ながら意見交換されています。