2024年6月22日(土) 13:00~16:50
かながわ県民センター3階 304会議室
構造模型講習会担当:大坂
前日の天気予報では、例年より遅く神奈川県の梅雨入りとの発表がありましたが、講習会のあった当日は、梅雨入り早々の晴れ間の日の開催となり、製作中の大きな作品を持ってこられた方々は、作品が雨にぬれずほっとされた事でしょう。
さて前回の講習会は、教材作品提供から初回講習会まで期間が短かったので、講習生は図面や部品の確認や製作ガイドを勉強中で講義を聴くだけにとどまっていたと思います。 今回は、その後 製作に着手されているので、疑問点や質問事項が色々あり今回の講習会を待ち遠しく思われた方が多くおられたのかと推察し、当日の会場設営準備も、これまで以上に講習生の協力をいただきスムーズに進めることができました。(事務局の勝手な思い込みかもしれませんが) 尚、講習会出席状況も前回に引き続き講習生16名の方が全員出席されました。
講習会は、いつもの通り、事務局からの「連絡事項の報告」後、さっそく講習会に入りました。まず、最初に飯沢講師から前回説明のあった製作工程順<①治具の組立、②キールの組立、③シングルフレームの組立、④ダブルフレームの組立、⑤フレーム内外面の焦げ跡>に沿って要点を絞ったおさらいの解説があり、その後に講習生からの質疑等に入りました。質問、発表形式は各自が工夫されて、
(a) 講習生YOさん:各工程別に製作過程を写真と資料を使って製作事例の紹介と疑問&確認事項をPP資料で発表。
(b) 講習生HTさん:雑談室に投稿中の写真と使用した治具を持参され製作での工夫点を解説していただきました。また、次回の製作工程に入る船首のホーズティンバーの製作方法・船尾のスターンとクオーターデッキ周りの構造についての質疑等がありひと段落したところで中休憩となりました。
休憩時間中は、いつも以上に講師や講習生同士での情報交換がより活発だったような気がしました。発表をされない講習生の方も当日持参された「加工済み部品」「製作中の写真」を紹介しながら、情報交換をされている光景がいたるところで見かけられ、休憩時間の終了告知に気が引けるぐらいでした。
休憩時間明けには、教材以外の作品に取り組んでおられる講習生TSさんから「2022年に開講した設計講習会」での知識を基に、Sant Juan Bautista(1/94)を設計からレーザーカットまで、ご自身で全て行った作品の紹介をしていただきました。今後の製作過程が楽しみです。
最後に、次回までの製作工程は、⑥船体外殻の組み立て、⑦船体内外面の整形研削、⑧各デッキクランプの組みつけまでの概要の説明がありました。その中でTIPSの事例として瞬間接着剤の利用事例の紹介がありましたが、補足としてベテラン会員からは「故白井さんも瞬間接着剤を有効に使われていた」とのお話が聞けるなど話題に事欠かない講習会でした。
最後に飯沢講師より、「製作の進捗状況は皆さんにお任せしますが、それぞれのペースで完成まで頑張ってほしい」との話で講習を終了しました。
次回は、9月15日から開催される 「第46回 世界の帆船模型展」直前の
2024年構造模型講習会 第3回 は8月24日(土)
かながわ県民センター 第304会議室 PM1:00~4:50 の開催予定です。
休憩時間風景①:講師作品を前に製作加工方法等を熱心に質疑応答されている講師と講習生の方々
休憩時間風景②:講習生作品を見ながら講習生同士で質疑応答中
休憩時間風景③:休憩時間を惜しんで、講習生間で持ち込まれた作品を前に歓談。また、後方では、個別に加工方法などについて相談中。