2025年2月6日(木) 13:15~16:40
かながわ県民センター 304会議室
基礎講習会担当 廣野
第6回講習会は、今季最強クラスの寒波の北風の強い日に、出席14名、欠席3名の出欠状況で講習を行いました。
事務局から開催の挨拶後、早速グループ別情報交換会を行いました。前回に比べ製作中の模型にマストが建つと運搬時の破損の可能性が高くなるため、模型を持参されたのは5名でしたが製作中の部品を持参された方もいて、短時間でしたが各グループで多くの点について情報交換ができました。
受講者の模型製作の進捗状況は、小さな船体に取り付ける細かな部品作りとなるため苦労している様でした。また製作中の模型はそれぞれ受講者の個性が出始めており、苦心して作った部分のノウハウ等の情報交換は、これから製作しようとする受講者には貴重な情報源となりました。講師から、「模型を持参すると、模型を中心にして多くの方と製作内容の意見交換ができ、知識を深めることが出来る。また持参が難しい方でも模型写真を数枚提供していただければ、疑問に思っている部分の質問もできるので、次回から是非写真による参加も検討してもらいたい。」と話がありました。
続いて、講師からリギングに関する講義が始まり、製作中に撮影した写真をプロジェクターで大きく映して詳しい説明がありました。最初はリギングで使用する工具類の紹介があり、その中でも船体にリギングの糸を配索する際に手が入らない奥の部分や、糸が込み入って工具が入らない箇所には、手持ちの針や針金を加工して作った自作の工具の紹介がありました。このような特殊な工具を作ると、作業を格段にやり易くなるので、日頃から工夫する姿勢が重要と感じました。
次はリギングを行う際の注意点の説明がありました。特にステイに関しては、ステイがガンポートと重ならないようにする事、マストを立てる時にステイの張り方によるマストの前後左右方向の傾斜に関する基本的な話がありました。そしてステイに付く今回の模型の縮尺に合うマウス・アイスプライス・ブロック等の独特な作り方等の説明がありました。講師からは、「実物の構造を理解して、それらしく見えるように部品を簡略化して作る。」と、今回の模型作りに取り組む心構えの話がありました。
本日のリギングのまとめとして講師から製作に関する次の心構えの説明があり、予定時間をオーバーして16時40分に終了しました。
<リギング上の注意点>
・イライラしない! ゆっくり落ち着いてヤル!!
・ロープの太さは下段ほど太く、上段ほど細く
・ロープのケバ処理⇒水溶きボンドを塗布してしごく
・ロープ不要部のヒゲ処理⇒ギリギリを狙う
<スタンディングリギングの注意点>
・マストが中心線上に段継ぎされ、かつ後方傾斜を確保すること
・ステイのテンションに注意! 1本強すぎると他が緩む
・マスト破損事故にはくれぐれも注意!
・ラットライン固縛の際、シュラウドが変形しないように
次回の第7回講習会は4月3日(木)、かながわ県民センター304会議室 13:15~の予定です。