2024年10月3日(木) 13:15~16:45
かながわ県民センター 304会議室
基礎講習会担当 廣野
第4回の講習会は、9月に開催した展覧会後の暑さが一段落して、やっと秋が感じられるようになった10月初めに開催されました。今回の受講者の出席状況は全員出席の13名で、さらに展覧会がきっかけで見学を希望する4名の参加があり、講習会を体験して当会を理解していただく良い機会になりました。
事務局からの連絡事項の最初に見学者の紹介を行い、続いて従来行っていたグループ別情報交換に代わって、展覧会に出品した8人の受講者から作品に関する苦労話をいただきました。作品に込めた製作時の工夫や熱意を、それぞれの講習者から聞くことが出来、感心するばかりでした。また出品できなかった受講者からも、現在の模型の進捗状況を聞くことができ、受講者間の仲間意識がより密になったように思われました。
次に開講から約半年を経て、参考資料を上手く活用している方からそのまとめ方の紹介をして貰いました。一つ目は会のホームページの談話室に投稿されている模型の製作過程を、各自のパソコンでワードやパワーポイントにして、見たいときに使えるようにまとめる方法の紹介でした。
二つ目は製作中の様子を動画で撮影した画面を、作業者目線に近づけるように180°回転する操作方法の紹介でした。一寸した事例でしたが、パソコンの機能を使って模型作りをより理解しやすくできる方法を共有できました。この他講習者からのグレーティング製作の実演もあり、とても有意義な講習会となりました。
講義は最初に、講師から9月の展覧会を通じて気付いた事例の説明がありました。それは模型作りの基本として確認しておく必要があるもので、展示をする際の船体の向き等の説明がありました。また、展示の際には船体が前下がりにならないよう、クレイドルの高さで調整を行う必要があるとの事でした。次に今回以降の模型作りの過程について、「今までの模型作りを実船の造船に例えると、船体が完成して進水式を経て水に浮かべることが出来たので、以降は甲板上の付属品を船体に取り付ける艤装工程に相当する。」と全体像の説明がありました。
今回の講習内容は艤装品製作の説明で、アンカーとブイ、キャットヘッド、ビット、ケベルとクリート、ビレーピン、大砲と台車などの部品について話がありました。部品は非常に小さく従来の材料や方法を使った概念では作ることが難しいので発想を変え、身近な材料でそれらしく見える方法の説明があり、出席者一同驚きの内容ばかりでした。そのこだわりの例として、紙で大砲を作る時の紙をパイプの様に曲げる場合、紙の繊維方向を踏まえて曲げるときれいに曲がるとの話があり、ここまで考慮しているのかと驚きました。
今回の講義は内容が多くなり、予定時間をオーバーして16時45分に終了しました。
次回の第5回講習会は12月4日(水)、かながわ県民センター304会議室 13:15~の予定です。
以上