2024年4月6日(土) 13:15~16:30
かながわ労働プラザ4階 第3会議室
基礎講習会担当 廣野
今年の桜の開花は例年に比べて遅く、ちょうど満開になる時期に2024基礎講習会の第1回を開催しました。受講者は昨年の展示会以降に入会された新会員3名を含めた11名で、当日は1名が欠席され出席は10名でした。さらに当会会員の減少要因の一つである入会者の減少に対して、初めて講習会の一般参加をホームページを通じて募集した所、2名の方が参加されました。
開催に先立ち濱中会長から基礎講習会の開講に向けた挨拶をいただき、事務局から講師は濱中会員(会長)、幹事は廣野と大坂の3人体制で進めるとの説明がありました。続いて長期にわたる講習会になるので、お互いのコミュニケーションを図るための簡単な自己紹介を行いました。
事務局からの連絡事項として、名札の扱い、今後の開催予定、資料のダウンロードの方法についての説明があり、特に資料はインターネットを使用して受講者自身が事前に資料を確認・印刷して講習会に参加する方式としたため、実際にパソコンで資料のダウンロードのデモンストレーションを行い、受講者のパソコン操作の理解向上を図りました。
講習の最初に濱中講師から製作モデルをオランダのガレオン船のBATAVIAに決めた理由について、プロジェクターを使って説明がありました。その際に「今回の模型の作り方は講師が行う一つの方法を説明するもので、これでなければいけないとの制約はなく、参考にして各自が作りやすい方法で取り組んで貰いたい。」との説明がありました。
続いて模型を作る際に必要となる工具類(鋸、スクレパー、カッターナイフ、定規、ヤスリ、ノギス、鏝、電気掃除機・ブロアー、サンディングブロック等)について、実物を机の上一杯に広げて使い方等の説明がありました。
今回の講習モデルのBATAVIAは、プランクオンバルクヘッド工法で製作するため、船体の骨格となるキールとバルクヘッド等の重要な部品の作り方と、接着剤を使った接合方法について、講師が製作中の模型や製作手順を動画で撮影した画像を使って詳しく説明がありました。製作途中の模型の実物と動画による説明は詳しく内容を理解することができ、受講者には好評でした。また、図面で使用している記号(t、φ、r、#、P/S、S/B、接合部記号等)の説明や、製作を進めていく際の見栄えに注意した左舷と右舷の順序等のノウハウの話がありました。
第1回の講習のまとめとして次の点について特に注意して製作するようにとの話があり、講習を修了しました。
・展示会で展示する際の船の正面となる右舷を美しく作る
・現物で確認しながらキール、バルクヘッドを正確に作る
・ボンドでMDFを接着する時は水でMDF表面を濡らしてから行う
・はみ出たボンドは塗装時に問題となるのでしっかり取去る
・べべリングは船の命(これで美しさが決まる)
・フェアリングは陽にかざして歪みを確認
以上、第1回としては盛りたくさんの内容や講習者の質問もあり、予定を大幅に延長した大変充実した講義でした。
次回の 基礎講習会第2回は6月1日(土)
かながわ労働プラザ第3会議室 13:15~の予定です。
以上